新国立劇場の、舞台監督が、小川絵梨子さんから、上村聡史さんへ交代する記念の作品

デカローグ1〜10を、小劇場で、4月から7月まで、一作品1時間ほどを、ふたつをセットにして、舞台にしています。






ポーランドの劇作家、映像監督の、クシュシュトフ・キェロフスキのモーゼの十戎からヒントをえた物語が元になる舞台。




ポーランドとか二度と言えない作家の名前、モーゼの十戎とか、もうなにがなんやら❓❓❓❓で、チケット買ったのは、亀田佳明さんが全部の作品に出てるからでした。

しかし、亀田佳明さん、今のところ、セリフなしだって😱

まだ先の作品はわからずだそうです。


パンフレットよんでもよくわからず、全部独立した話だというから、日程の関係で、2.4を先に観ました。

1時間の一つの舞台の間に、20分の休憩。

1〜10に共通したことは、同じマンションに住む住民の物語ということ、トークショー(中井美穂さん司会、1のノゾエ征爾さん、高橋惠子さん、2の千葉哲也さん、小島聖さん)を聞いてわかりましたが、モーゼの十戎のように、模範とすることでなく、むしろ破ってしまう人間の悪い部分と悩む葛藤があってこその人間というものに、焦点を当てている。


実際に観てみたら、誰にでも起こり得る心の隙間みたいなものを表してましたね。


1は、形のないものを信じない数学者の父とパソコンを操る賢い息子、神を信じる伯母の愛情故の、ぶつかり合い、最後に待つ残酷な結末。

天候を計算尽くした予想を裏切り、湖でスケートをした息子は溺れ死にます。

息子役の少年の芝居が見事でした。

トークショーによると、演出家でもある父親役のノゾエ征爾さんは、実際5歳の息子がいて、台本を貰い、涙涙でこなせないかも、と思ったそう。

亀田佳明さん、ただただ佇む人

天使だそうです👼


2は、「ある選択に関する物語」、瀕死な病気の夫の死時を医者に詰め寄るバイオリニストは、実は別の男の子供を妊娠していて、早く死に別れたいため。

前田愛の悪い結果となりながらも子供を産みたい焦りの気持ち、医者役の益岡徹さんのせめぎ合うが良かった。

亀田佳明さんは、セリフなしだが、医者の助手役でした。


3、あるクリスマス・イブに関する物語

子供3人にサンタクロースすがたで、プレゼント渡し、妻にも渡す、これから楽しい・イブを夫婦で過ごそうとしていたら、

元愛人の小島聖が、タクシードライバーの千葉哲也に、今旦那を探すのを手伝うように頼み、断れないドライバーは、家族を放り、イブからクリスマス深夜まで、あちこち探す。

見事だったのは、タクシーの再現、丸椅子がふたつしかないのに、タクシーのドアを開けたり、閉めたり、クラクション鳴らしたり、効果音と芝居のマッチングが素晴らしく、感心しました。


トークショーでは、翻弄する小島聖も、仕方なく従う千葉哲也も、あんなひどいやつらはいないと(笑)

原作は子供二人だが、監督の小川さんが、千葉さんのところと同じ3人にしましたと言われたとか(笑)

4、「ある父と娘に関する物語」幼い子供を妻が残した娘を育てた男役と娘の物語。

娘は男の子供ではないにもかかわらず大事に育て、いつか娘も男が実父ではないことを知る。

その父の死後封印とある手紙を見つけて、愛情の齟齬が生まれる。


1.3は小川絵梨子演出

2.4は、上村さとし史演出

なぜ?この1〜4が飛んでる?のは、たんに二人の演出家が選んだだけ。

5〜10は、順番です。

1は実は最後にかかれた作品だそう。

ず〜んと、今も来るのはそのせいかなあ?

ちょっと心にジワジワきてます。

最後の、9.10はチケット買ってあるが、あとは行けたら行きます。


GWはほとんど動かず、真ん中は仕事だし。

4月に10舞台入れたら、頭も体もパンクしたから、


我が家の薔薇が咲き始めたし、ハイビスカスも大きくなり、胡蝶蘭も蕾全部咲きました。