東京芸術劇場中ホールにて

二列目ドセン隣の席でした😀


劇場入口のポスター(笑)物語とは違い、ツッパリ風。
作 モリエール          

まず目を引いたのは、上からの幕が移動して、守銭奴アルパゴン(佐々木蔵之介)の家のいくつかの部屋を表してます。後ろには出口から、通路だったり、外だったり。


守銭奴らしく、お客が→金貸しの仲買が主、来るが、いちいち、電気を消すあたりにドケチぶりが現れてます。

衣服はボロ、妻は死別。

娘(大西礼芳→時たまドラマに出てる人だ、悪役?意外にサックス吹いてました)も息子(竹内將人→イギリス王立音楽院でて、レ・ミゼラブルに出てますかね)も、父のドケチ生活のため、お金も衣服も最低限の物しか与えられず、なんとか父のもとを離れたい。

姉は、父の秘書(加治将樹)と恋仲に。

弟は、近くの貧乏な娘と結婚を望むが、ふたりとも父には言い出せず。


父は子供たちの結婚相手は、金持ちの相手を勝手に探してきて、強制する。

さらに、父は、後妻として、息子の恋人をもらおうとする。自分は金持ちだから、若い嫁をもらえると思っている。


そんな中、守銭奴の宝物の庭に埋めておいた宝箱が無くなり、犯人探しを警官にたのむが、家族はじめ使用人すべてをうたがい、嘘の証言から、コック兼庭師を犯人としてしまい、最後は周りのすべての人々が離れていく。

が、秘書の本当の父親(壤晴彦、金貸しとの二役)が現れ、娘、息子のそれぞれの結婚を金銭面での後押しを約束することで、ハッピーエンドではあるが、まあ、守銭奴はお金のみを愛するしかないという結末でした。


守銭奴アルパゴン、佐々木蔵之介の罵倒だらけの会話のエネルギーが凄い。

誰もが彼を嫌いながらも、逆らえない迫力はありました。


息子役の竹内將人は、ミュージカルでなくても、しばいは上手いですね。イケメンですが、ちょっと小さいのかな。


私の大好きな俳優、手塚とおるさん、さいごの天使役は可愛かったな(笑)


そして、一番の注目は、お久しぶりに観た壤晴彦さん、素敵な低音の声はいまだ健在、重厚な救いの神になってました。