こんにちは
心理セラピストの野沢ゆりこです。
東京・千葉で活動しています。
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どんな人に向けて活動しているの?
自己否定が強い
自分責め、罪悪感が強い
そんな人が過去はどうであれ、
「私っていいな」に変わるセラピー
を目指しています。
神宮外苑の銀杏並木に行ってみようと思うものの、なかなか行けず![]()
もう散ってしまいましたかね。。。![]()
今日はジムのヨガとズンバクラスに出てきました。
いい汗をかいてリフレッシュしました。

劣等感・恥・不安はどこからくるのか?ーー自己愛の傷つきという視点ーー
私たちは日々、不安になったり、落ち込んだり、誰かの言葉に敏感に反応したりします。その感情の背景には、しばしば「自己愛の傷つき」が関わっています。
“自己愛”というと難しそうに感じますが、ここで扱うのは
「自分には価値がある」「私っていいな」と感じられる、心の土台のこと。
その土台が揺らぐとき、劣等感・恥・不安といった感情が強くなります。
今回は、
1.自己愛が傷ついた状態とは?
2.なぜ自己愛が傷つくのか?
3.自己愛の傷つきのある人のパターンとは?
という視点から、心の内側で起きていることをひも解いていきます。
自己愛が傷ついた状態とは?
自己愛が傷ついた状態とは、
「自分には価値がある」「自分っていいな」という感覚が揺らいでしまっている状態です。
人は本来、自分の存在に自然な安心感を持っています。
しかし、過去の経験や現在の出来事によって、その安心感が揺らぐと、
-
ちょっとした指摘に過敏に反応する
-
人間関係の距離が不安になる
-
劣等感が急に強まる
-
恥ずかしさが一気にこみ上げる
-
些細なことで落ち込みや怒りが湧く
といった反応が起こります。心あたりがありますか?
以前の私は、これら全部の項目が当てはまっていました。。。
ポイントは、出来事そのものが大きいわけではなく、“自己価値”に触れることで揺らぎが起きるという点です。
外側から見ると些細でも、内側では“大きな意味”を持ってしまうのです。
なぜ自己愛が傷つくのか?
自己愛が傷つく仕組みには、いくつかの要因が関わっています。
① 理想の自己像と現実のギャップ
人は誰でも「こうありたい」「こう見られたい」という理想の自己像を持っています。しかし、現実がその理想に届かないとき、
恥・失望・劣等感が刺激され、自己愛が揺らぐことがあります。
例:
本当はしっかり者でいたい → 失敗すると“情けなさ”が倍増する
自分は強くありたい → 弱さを指摘されると深く落ち込む
② 過去の対人経験による“価値の傷”が残っている
幼少期や思春期に、
-
否定的な扱い
-
過剰な期待
-
拒絶や無視
-
比較
-
条件付きの愛
などを受けると、「ありのままの自分には十分な価値がない」
という痛みが心の奥に残ります。
大人になって似た状況に直面すると、その痛みが再び揺さぶられ、
現在の出来事以上の“傷つき”を感じやすくなります。
③ 自己価値を外側に頼りすぎている
自尊心が、
-
他人の反応
-
成果
-
能力
-
評価
-
SNSの反応
などに依存していると、外側の変化に翻弄されやすくなります。
つまり、外側の出来事が変わる=自己価値も揺らぐ
という構造が生まれ、自己愛の傷つきが起こりやすくなります。
④ 関係の安全が脅かされると自己が揺らぐ
親しい人との距離、連絡の頻度、表情などが少し変わるだけで、
「嫌われたかも」「見捨てられたかも」と不安が湧くことがあります。
これは、“関係の安定”=“自分の価値”という無意識の結びつきがあり、
関係の揺らぎがそのまま自己愛の揺らぎにつながるためです。
自己愛の傷つきのある人のパターンとは?
ここからは、日常でよく見られる典型的な反応パターンを紹介します。
パターン①:軽い指摘が大きな否定に感じられる
上司の「次、少しだけ工夫しよう」という一言が、心の中では“無能と言われた”という感覚につながる。
内面で起きていること:
恥や劣等感が一気に刺激され、過去の痛みが呼び起こされる。
パターン②:関係のちょっとした変化で強い不安が湧く
恋人の返信が遅れただけで、「嫌われたのかも」と不安が広がる。
行動として:
-
連絡しすぎる
-
逆に冷たくしてしまう
-
相手の気持ちを試す
などが起こりやすい。
パターン③:劣等感が怒りや批判に変わる
人の成功を見て傷ついたとき、その痛さを隠すために相手を批判したくなる。
背景:
“弱さに触れること”がつらいため、怒りが防衛的に働く。
パターン④:相手の表情を自分への否定として受け取る
友人の不機嫌そうな顔を見て、「自分のせいかもしれない」と過剰に気になる。
特徴:
他者の感情を自分と結びつけすぎる「自責の傾向」。
パターン⑤:理想化と失望の振れ幅が大きい
人を急激に好きになったり、少し気になる点があると急に距離を置いたりする。
背景:
他者を一貫したイメージで捉えにくく、“白か黒か”の認知になりやすい。
まとめ
劣等感・恥・不安——。
これらの感情は、誰の心にもある自然な反応です。
しかし、それが強く揺らぎやすいとき、
その背景にはしばしば 自己愛の傷つき があります。
重要なのは、これは「弱さ」ではなく、心がこれまでの環境に対応しようとしてきた結果としての反応だということです。
過去の経験を生き延びるために身についた心の反応が、いまも頑張って自分を守ろうとしているのです。
理解と安全な関係の中で、この傷つきは少しずつ癒され、安心できる自己感へと育っていきます。
補足:自己愛の傷つき≠特定のパーソナリティーの問題
自己愛の傷つきについて触れると、「これって特別なパーソナリティの問題なの?」と不安になる方も少なくありません。
ここで大切なのは、“自己愛の傷つきがある”という状態は、特定の診断や人格の問題を意味するわけではないという点です。
自己愛の傷つきとは、
・劣等感
・恥
・不安
といった感情が刺激されやすい、ごく自然な心の反応のことです。
多くの人が日常の中で経験するもので、誰でも揺らぎを持っています。
いわゆる“パーソナリティの問題”とされる状態は、
・対人関係全体が慢性的に不安定
・防衛が固定化し、生き方全体に影響が及んでいる
・生活や関係性に深刻な支障が継続している
といった、より複雑で長期的な構造の話です。
つまり、「自己愛の傷つきがある」= 「特別な人格の問題がある」
ではありません。
むしろ、自己愛の傷つきは、心がこれまでの生活の中で一生懸命に自分を守ってきた結果として起こる自然な反応であり、人間的な繊細さや感受性の表れでもあります。
安心してよいのは、この繊細さや揺らぎは、
・人間関係
・自己理解
・感情調整の経験
によって、少しずつ安定していくということです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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