こんにちは
心理セラピストの野沢ゆりこです。
おもに東京・千葉で活動しています。
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どんな人に向けて活動しているの?
自己否定が強い
自分責め、罪悪感が強い
そんな人が過去はどうであれ、
「私っていいな」に変わるセラピー
を目指しています。
秋の食材では何が好きですか?果物全般が美味しいですね。それにサンマとか松茸涼しくなってようやく食欲が戻ってきましたね。
栄養をつけて養生したいものです。私、元気そうで寒暖差に弱いものですから。__________________________
 
恐怖支配サバイバーと恋愛~なぜ境界が揺らぐのか?~
ここでいう「サバイバー」とは、幼少期の虐待や恐怖による支配、ネグレクトなどの困難な体験を経ても、なお生き延びてきた方を指しています。
単なる「被害者」ではなく、「その状況を生き抜いた人」として尊厳を込めて用いています。
普段は「境界を固めて生き延びる」
恐怖支配の家庭では、子どもの心に加害者が土足で踏み込んできます。
そのためサバイバーは「これ以上入らせない」という強固な境界を作ることで自分を守ってきました。
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	他者を信用しにくい 
- 
	自分をさらけ出すのに抵抗がある 
- 
	距離を取ることで安心を保つ 
こうして境界を守ることが、生き延びるための知恵だったのです。
私は今でも、無境界な人に脅威と嫌悪感を感じます。自動反応が起こります。
恋愛で無境界になりやすい理由
1. 恋愛は「原初の関係」の再演
恋愛は、親と子の関係に似た強い親密さを呼び起こします。
恐怖支配サバイバーにとっては「恐怖と甘えが入り混じった幼少期の関係」が再現されやすく、境界が揺らぎやすくなります。
2. 安全と危険が同時に活性化
恋愛では「やっと安心できるかもしれない」という期待と同時に、「再び支配されるかもしれない」という恐怖も刺激されます。
そのため、境界を固めたり溶かしたりと、振り子のように揺れ動くのです。
3. 奪われた「甘え」を取り戻そうとする
恐怖支配の家庭では、本来なら当たり前にあったはずの「安心して甘えられる経験」が奪われています。
恋愛関係では、その欠けを埋めようとして、相手との境界を消し「完全に受け入れられたい」「溶け合いたい」という強い欲求が表れます。
4. 境界を緩めると「子ども部分」がむき出しに
普段は境界を強固に保つことで生き延びていますが、一度それを緩めると内側の未成熟な自己=「甘えたい子ども部分」が前面に出ます。
その結果、相手に依存したり、自己を見失ってまで融合しようとする「無境界」な状態になりやすいのです。
矛盾ではなく「傷ついた部分のサイン」
恐怖支配サバイバーが恋愛で無境界になりやすいのは、単なる弱さや欠点ではありません。
それは 「過去に満たされなかった欲求が、もっとも親密な場面で顔を出す」 という、ごく自然な心の動きなのです。
無境界になった自分を責める必要はありません。むしろそれは「まだ癒されていない部分がここにある」という大切なサインです。
でも、だからといって相手にそれをわかってもらおうとすることや、相手に癒してもらうことを求めててしまいがちですが、相手はあなたの親ではありません。
自分が自分を癒していくという姿勢が大切なのです。
まとめ
- 
	恐怖支配サバイバーは普段は境界を固めることで自分を守っている。 
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	恋愛関係では、その境界が揺らぎ、無境界になりやすい。 
- 
	それは矛盾ではなく、原初の関係の再演・安心と恐怖の同時活性化・奪われた甘えの欲求が背景にある。 
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	無境界になることは「傷ついた子ども部分」が表に出てきたサインであり、回復の手がかりにもなる。 
恋愛におけるこの揺れを理解することは、サバイバー自身が自己責めから解放されるためにも、またパートナーや支援者が寄り添うためにも、大切な視点です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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