こんにちは
心理セラピストの野沢ゆりこです。
おもに東京・千葉で活動しています。
野沢ゆりこのプロフィールはこちら
どんな人に向けて活動しているの?
自己否定が強い
自分責め、罪悪感が強い
そんな人が過去はどうであれ、
「私っていいな」に変わるセラピー
を目指しています。
気温がぐっと下がって秋らしくなりました。いかがお過ごしでしょうか?
私はこのところ喉痛でして、なかなかツライです。9月は毎年不調です。。。
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怒り・悲しみ・恨み・怨念~感情の深まり方と向き合い方~
怒りは自然な防衛反応
私たちは生きていく中で、理不尽な扱いを受けたり、大切な価値観を踏みにじられることがあります。
そんなときに湧き上がる「怒り」は、本来とても自然な感情です。
怒りは自分を守り、境界線を示すための防衛反応であり、エネルギーの源でもあります。適切に表現することができれば、自分の気持ちを相手に伝えたり、問題を改善するきっかけとなる健全な力になります。
しかし多くの人は、「怒ってはいけない」「怒る自分はダメ」と思い込んでいるのではないでしょうか。
そのため、怒りを抑え込みすぎたり、逆に爆発させてしまったりして、人間関係や心の健康に影響が出てしまうことがあります。
実際、セラピーに来られる方の多くが「怒りの問題」で悩んでいます。
怒りに悩む人の特徴
セラピーで出会う方々には、大きく分けて二つの傾向があります。
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怒りを出せずに溜め込むタイプ
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小さい頃から「怒っちゃだめ」と言われてきた。
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相手に合わせすぎて疲れている。
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怒りが内側に向かい、自己否定やうつ状態になりやすい。
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怒りが爆発してしまうタイプ
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我慢しすぎて限界が来たときに一気に爆発する。
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家族や職場でトラブルになりやすい。
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「本当は怒りたくないのに止められない」という罪悪感を抱えている。
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いずれのタイプも、怒りを「適切に扱う方法」を学ぶ機会がなかったために苦しんでいるのです。
怒りが深まっていくとどうなるか
怒りはその場で健全に表現できないと、次第に形を変えていきます。
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憎しみ:対象を強く否定し、拒絶したい気持ち。
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恨み:受けた傷や不正が忘れられず、心に繰り返し浮かんでくる状態。
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怨念:恨みが固着し、強い執着や呪縛となり、自分を縛り続ける状態。
このように、怒りは解消されないまま時間が経つと、より重く、自分を苦しめる感情へと変化してしまうのです。
怒りを適切に表現する大切さ
怒りは抑え込むのではなく、安全で建設的な方法で表現することが大切です。
例えば:
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「私は○○されて悲しかった」「不安になった」と感情の言葉で表出する。
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信頼できる相手に安心して話す場を持つ。
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体を動かす、呼吸を整えるなどでエネルギーを解放する。
こうした方法は、怒りが心に溜まって「憎しみ」や「恨み」に変化するのを防ぎます。
怨念のように固まってしまった感情はどうするか
もし感情が長い間心に留まり、恨みや怨念のように重くなってしまったとき、それを「なかったこと」にすることは不可能です。ですが、次のようなアプローチで少しずつ癒していくことが可能です。
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感情を言葉にする:信頼できる人や専門家に語ることで、心に閉じ込めていた思いが少しずつ外に出ていきます。
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意味づけを変える:出来事を「自分の人生を形づくった一部」として捉え直すことで、感情の強さが和らいでいきます。
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セルフコンパッション(自己への思いやり):苦しむ自分を責めるのではなく、「よく頑張ってきた」と労わることが、解放への第一歩になります。
怨念のような感情は、相手を縛るものではなく、実は自分自身を縛っているものです。その鎖を少しずつ解いていくことが、心の自由を取り戻すプロセスになります。
まとめ
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怒りは本来、健全な防衛反応。適切に表現すれば自己成長に役立つ。
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抑圧された怒りは、憎しみ → 恨み → 怨念と深まり、自分を苦しめる。
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セラピーには怒りで悩む方が多く、安全な場で感情を表現し直すことで癒しが始まる。
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怨念になってしまった感情も、言葉にし、意味を変え、自己への思いやりを持つことで解放に向かえる。
感情は決して「悪者」ではありません。
むしろ、それをどう扱うかが私たちの心の自由と深く関わっています。
怒りは本来自分の大切なものや境界を守るためにある感情です。
その怒りをどう扱うかがとても重要です。
怒りが適切に扱われない場合、弱い誰かにぶつけて関係を壊しまったり、怒りが憎しみや恨みに、やがて怨念へと、自分が自分を縛る感情へ変化してしまうという現実を忘れてはいけません。
また怒りは代理感情と言われています。
しつこい怒り、その場にそぐわない怒りの下には、悲しみや絶望、無力感などが隠れています。セラピーでは、怒りを丁寧に適切に、かつ安全に解放していきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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