こんにちは

心理セラピストの野沢ゆりこです。

 

 

おもに東京・千葉で活動しています。

野沢ゆりこのプロフィールはこちら

 

 

 

どんな人に向けて活動しているの?

 

自己否定が強い

自分責め、罪悪感が強い

そんな人が過去はどうであれ、

「私っていいな」に変わるセラピー

を目指しています。

 

 

 

寂しさを紐解く

 

〜本当に求めているつながりとは?〜

 

 

なぜ、人は寂しさを感じるのか

 

寂しさは「弱さ」ではなく、人とつながりたいという自然な欲求の表れです。

 

  • 進化心理学的な視点

    人間は本来「群れ」で生きる社会的な動物です。孤立は生存に不利となるため、寂しさは「人とつながり直しなさい」というサインとして進化してきたと考えられています。
     

  • 愛着理論(ボウルビィ)

    幼少期に養育者と安心できる関係を築けたかどうかは、その後の「孤独の感じやすさ」に影響します。安定した愛着を持てた人は一時的な寂しさにもうまく対処できますが、不安型や回避型の愛着を持つ人は「見捨てられる不安」や「親密さへのためらい」として寂しさを抱えやすいことが知られています。
     

  • 認知の影響

    研究では、実際に孤独であるかどうかよりも、「自分は一人だ」と感じる認知が寂しさを強めることが分かっています
    つまり、寂しさは状況そのものよりも「心の受け止め方」に左右されやすいのです。

 

 

心理学的に見ると、寂しさの背景には 特に愛着の体験 が深く関わっています。

幼い頃に「安心して甘えられる人」がいたなら、大人になっても孤独を感じながら自分を慰めることができます。


けれど、もしその体験が乏しかったり傷つけられた経験が多かったりすると、心は「見捨てられる不安」や「どうせ分かってもらえない」という思い込みを抱えやすくなります。

 

この愛着の傷つきが癒されないまま大人になると、寂しさはより強く、時に耐えがたいものとして現れます。

 

 

寂しさがどんな行動につながるのか

 

セラピーの場でも、寂しさはさまざまな行動となって表れます。

愛着の傷つきを持つ人があらわれやすいのが、しがみつき、強い承認欲求と、回避行動です。

いくつか事例を挙げてみます。

 

  • 事例①:連絡をやめられない

    ある人は、少しでも寂しさを感じると友人や恋人に何度もメッセージを送ってしまいます。返事がないと「嫌われたのでは」と不安になり、さらに連絡を重ね、相手との関係に摩擦が生じてしまうのです。
     

  • 事例②:人を避けてしまう

    別の人は「どうせ理解されない」と感じ、寂しさを抱えているのに人との関わりを避けます。孤独を深めながら「自分は一人だ」という思いを強化してしまうのです。
     

  • 事例③:理想の母を探す

    強い寂しさを抱える人ほど、「何でも受け入れてくれる人」「何でも分かってくれる人」「甘えさせてくれる人」を求めがちです。
    まるで母親のように包んでくれる存在を探してしまうのです。
    しかし、現実にはそのような「完全に満たしてくれる人」は存在しません。理想像を追い求めるほど失望が大きくなり、また寂しさが強まってしまうのです。

 

 

寂しさとどうつき合っていけばいいのか

 

では、寂しさってどうつき合っていけばいいの?

焦燥感があったり、自分を責めたり、何をしても「さみしさ」は付き纏ってきて、途方にくれてしまいますが、これからできることをシェアします。

 

 

1. 自分が本当に求めているつながりを見つめる

「誰かに甘えたい」という気持ちの奥には、もっと具体的な欲求が隠れています。
安心したいのか、認めてもらいたいのか、それとも理解されたいのか。
自分の望んでいるものを言葉にできたとき、現実的な人間関係を築く第一歩が始まります。

2. 「完全に分かってくれる人はいない」と受け入れる

誰もが不完全で限界を持っています。
けれど、「一部でも分かち合える」関係は存在します。100%ではなくても、50%や30%でも「ここだけは理解してもらえた」と感じられる関係は、寂しさを和らげます。

3. 愛着の傷を癒す

寂しさの根っこにはしばしば愛着の傷があります。
セラピーや信頼できる関係の中で「見捨てられない体験」「受け止めてもらえる体験」を少しずつ積み重ねていくことが、心の深い部分を癒していきます。

4. 自分を大切にする

「誰かに満たしてもらう」だけではなく、「自分が自分を大切にする」ことの方が必要です。
好きなことをする時間、体をいたわる習慣、心に優しい言葉をかけること

――それらは寂しさを和らげる力になります。

 

 

 

おわりに

 

寂しさは「人とつながりたい」という心の声です。
けれど、愛着の傷を抱えているとき、その声は「母なる存在」を求めるような形で表れ、現実の人間関係に苦しさを生みがちです。

 

大切なのは、

  • 自分がどんなつながりを本当に求めているのかに気づくこと

  • 「完全に分かってくれる人はいない」という現実を受け入れること

  • それでも部分的につながれる関係を大切にすること
     

そして、愛着の傷を癒しながら「安心できるつながり」を少しずつ積み重ねていくことです。

人から受け入れてもらうことを待つのではなく、自分からつながりたい人とつながりにいくことも大切です。

 

寂しさは決して弱さではありません。

寂しさは根源的に誰もが持っているものでもあります。寂しさを完全になくすことはできません。
寂しさはあなたが「人を必要としている、愛を求めている」ということです。

 

 

目の前の相手は、あなたのお母さんではありません。

そしてあなたは幼児ではありません。大人なのです。

 

 

もし、心理的成長が止まっていて幼児のままで、理想のお母さんを求めているのならば、自分を成長させてあげましょう。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

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