こんにちは
心理セラピストの野沢ゆりこです。
おもに東京・千葉で活動しています。
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どんな人に向けて活動しているの?
自己否定が強い
自分責め、罪悪感が強い
そんな人が過去はどうであれ、
「私っていいな」に変わるセラピー
を目指しています。
今日も暑かったですね~
今日はランチにセラピスト仲間と美味しいお蕎麦を食べました。
美味しかった~!!
帰宅してからは麹を仕込みました。
玉ねぎ麹、中華糀、塩麹です。
実際に食べれるのは一週間後ですが、今から楽しみ!!
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「人に迷惑をかけてはいけない」という思い込みをやさしく紐解く
「人に迷惑をかけてはいけない」
子どもの頃から親や祖父母、学校などで繰り返し言われてきた方も多いでしょう。
確かに、相手を思いやる気持ちは大切です。
ですが、その思いが強くなりすぎると「迷惑をかけてはいけない」が心のルールになってしまい、生きづらさにつながることがあります。
迷惑は本当に「いけない」こと?
私たちは社会的存在として、常に他者と相互依存しながら生きています。
心理学的には「相互依存性(interdependence)」と呼ばれます。
赤ちゃんは泣いて大人に助けを求め、成長しても学びや仕事の場面でサポートを受け、大人になってからも病気や老いの中で支えを必要とします。
つまり、「迷惑をかけないこと」は理想的に見えても現実には不可能です。
迷惑をかけることは「社会的交換(social exchange)」の一部であり、人間関係を維持し深める自然な営みだと言えます。
「迷惑をかける=自分の価値を失う」と感じてしまうとき
なかには「迷惑をかけることは、自分の存在そのものが否定されること」と感じてしまう方もいます。
これは「条件付き自己肯定感(conditional self-esteem)」や「条件付き受容(conditional acceptance)」の状態にあたります。
この状態では、
-
迷惑をかけない私なら存在していい
-
完璧に振る舞えるなら愛される
といった自己評価の条件が厳しくなり、対人関係不安(social anxiety)や回避行動を引き起こすことがあります。
けれども、心理学の視点からすると「無条件の自己肯定感(unconditional self-acceptance)」こそが心の安定の基盤になります。
人の存在価値は、迷惑をかけるかどうかに左右されるものではありません。
親に迷惑をかけられた場合にも強まる「迷惑NGルール」
「迷惑をかけてはいけない」という思い込みは、親からそう言われた場合だけではなく、親に迷惑をかけられてきた場合にも強まります。
たとえば、親が感情的に怒鳴る、子どもに依存する、責任を押しつける、責任を放棄するといった状況で育つと、子どもは「私はこれ以上親を困らせてはいけない」「甘えたら親を怒らせてしまう。親を壊してしまう」と感じやすくなります。
これは心理学的に「役割逆転(parentification)」や「過剰適応(over-adaptation)」と呼ばれる状態です。
本来なら親が子を守るはずなのに、子どもが親を支える立場に回ってしまうのです。
その結果、
-
「私はしっかりしていないといけない」
-
「弱音を吐いたら迷惑になる」
-
「甘えたら相手を困らせてしまう」
といった信念が根づき、大人になってからも「迷惑をかける=悪いこと」という思い込みにつながってしまいます。
共通するものは、生き延びるための戦略
親から「迷惑をかけるな」と言われてきた人も、親から迷惑をかけられてきた人も。
どちらも、子どもがその環境でなんとか生き延びるために選んだ「戦略」なのです。
そう考えると、その思い込みはあなたの弱さではなく、むしろ環境に合わせて気丈にがんばってきた強さだと思います。
迷惑は「信頼関係のしるし」でもある
実は、迷惑をかけることは人間関係において重要な意味を持ちます。
これは心理学で「相互作用の循環性(reciprocity)」と呼ばれ、与え合い・受け取り合いを通して関係性が強まります。
人に頼んで受け止めてもらうと「他者信頼感(trust in others)」が育ち、また自分が誰かを助けたときには「自己効力感(self-efficacy)」や「共感的喜び(empathic joy)」が得られることもあります。
逆を言えば、人を頼って拒絶される経験を重ねると、人を信じることができなくなり、お互いに助けたり助けられたりする経験がないと、人と関わる喜びや充足感も得られない、知らないということになります。
「ごめんね」と「ありがとう」が行き交う関係性は、単なる迷惑のやり取りではなく「相互承認」の営みなのです。
ですが、「迷惑をかけてはいけない」が強いと、「ごめんね」も「ありがとう」も何かもっと重くてじと~っとした意味を持ちますね。
言われた方は、「そんなに謝らないで」とか「わざとらしい”ありがとう”だな」と感じます。
「迷惑をかけてはいけない」は世代を超えて受け継がれたメッセージ、でも絶対的なルールではない
「迷惑をかけてはいけない」という思い込みは、世代を超えて受け継がれてきた文化的メッセージでもあります。
しかし、それを絶対的なルールにしてしまうと、自己肯定感を不安定にし、生きづらさを強めてしまいます。
人は本来「迷惑をかけ合いながら共に生きる存在」なのです。
あなたが誰かに迷惑をかけたとしても、それで存在価値が失われることは決してありません。
少しずつ「迷惑をかけても大丈夫」という感覚を育てていくことが、自分自身を解放し、人とのつながりをより豊かにする第一歩になると思います。
最後に
もし子どもの頃、親から「迷惑だ」と言われ続け、冷たい視線を向けられたり、安心して甘えることができなかったとしても、それはあなたの価値がなかったからではありません。
むしろ、その環境の中で必死にがんばって生きてきたということです。
そんな自分をあなたが労って受け止めてあげて下さい。
そして、これからは少しずつ、「ちょっとぐらい迷惑をかけても大丈夫」
「人は迷惑をかけたり、かけられたりすることで信頼関係を作っていくもの。教えてもらえなかったけどそうなんだ」と心の中でつぶやいてみてください。
あなたが誰かに頼ったり、甘えたりすることは、わがままではなく、人として自然で大切な営みです。
迷惑をかけながらも愛され、支えられていいのです。
そして、あなたのインナーチャイルドにこう言ってあげて下さい。
ずっと甘えられなかったね
ずっと安心できなかったね
誰にも受け止めてもらえなかったね
迷惑がられてつらかったね
あなたの寂しさは私が受け止めるよ
泣いていいんだよ
怒っていいんだよ
甘えていいんだよ
迷惑なんかじゃないよ
どの言葉がしっくりきますか?
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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