こんにちは

心理セラピストの野沢ゆりこです。

 

 

おもに東京・千葉で活動しています。

自己否定が強い人、いつも自分を責めて苦しい人に向けて、

リトリーブサイコセラピーという心理療法を使って

根本解決のお手伝いをしています。

 

 

野沢ゆりこのプロフィールはこちら

 

 

2024年3月より

リトリーブサイコセラピー協会の

電話カウンセリングを担当しております。

こちらもよろしくお願いいたします。

 

 

 

9月に入って秋めいてきましたね。

日中は暑いですけど朝晩は涼しいです。

 

 

夏の疲れが出る頃です。

たくさん眠って栄養も取ってどうぞご自愛くださいね。

 

 

______________________

 

 

今日は、愛着の人物・家から離れられない【分離不安症】

というテーマで書きます。

 

 

 
分離不安症とは?
 

自宅や愛着を持っている人(通常は母親)から離れることに対して

持続的に強い不安を感じること

 

 

分離不安は通常は8か月頃から始まります。

お母さん以外の人に抱っこされると嫌がって泣く、人見知りというものです。

 

 

そして3歳頃、保育園や幼稚園に入った時に、

いざ母親と離れる時、嫌がって泣き叫ぶ、よく見るアレです。

 

 

「おかあさ~ん、行かないで!!!!」大泣き

「ママと一緒がいい~!!!!!」怒り

 

 

今生の別れのように激しく泣き叫びます。

母子共に別れがたく、先生はぐったりするアレですね。

 

 

これは正常の反応で、たいていは乗り越えていきます。

母親は必ず戻って来るという体験を繰り返すことで乗り越えられるのです。

 

 

分離不安は子供にとって試練であり、乗り越えるものなのです。

 

 

ですが不安が強すぎると「分離不安症」あるいは「分離不安障害」

という診断名がつきます。

 

 

母親と引き離されるだけで、

 

 

パニックを起こす

うつ状態に陥る

身体的な症状(頭痛・腹痛など)を引き起こす

といった症状が出ます。

 

 

なので、四六時中母親と一緒にいたい!

一緒に眠りたい!と訴えます。

 

 

母親が何処かへ行ってしまうかも

母親が死んでしまうかも

家が火事になって無くなってしまうかも

母親が誰かに殺されて死んでしまうかも

 

 

そのような妄想に囚われてしまい

悪夢を見たりするので、

 

 

暗闇が怖い

1人になるのが怖い

夜が怖い

眠るのが怖いのです。

 

 

あなたは夜眠るのが怖くなかったですか?

振り返ってみると、私は幼児期から寝つきが悪かったと思います。

 

 

「お母さんが病気で死んじゃったらどうしよう」

という妄想に囚われてしまったことがありました。

 

 

「お母さん、死んじゃう?」って聞いたと思います。

そしたら「死ぬわけないでしょう。何言ってるの」って笑われました。

 

 

今思えば分離不安だったんだろうなと思います。

 

 

もし母親が死んでしまったら私は生きていけない。

私はきっと死ぬだろう。

あの恐ろしい父親とでは一日とて持たないのだから。

 

 

そんな不安と恐怖がありました。

すっごい昔のことですけど、このブログを書いていて思い出しました。

 

 

小さい子は夜は怖いですし、一人になることも怖いものですが、

不安が強すぎて長く続く場合に「分離不安症」という病名がつきます。

 

 

 

そうなってしまうのには、

背景に不安を感じる出来事が起きています。例えば、

 

 

身内・ペットの死

親の離婚や別居

転居や転校

家族や本人の病気など

 

 

強いストレスと喪失体験が原因です。

 

 

親の方は子供の気持ちに無頓着で、

自分のことでいっぱいいっぱいだったり不安だったりすると、

 

 

添い寝していても「早く寝なさい!」とか

「もう赤ちゃんじゃないでしょ」って叱ってしまったり、

子供が不安を口にしても笑い飛ばしたりしてしまいます。

 

 

眠る間際に子供を叱りつけるのは良くないですね。。。→反省を込めて

子供の言葉を軽く受け止める、笑い飛ばすのも良くないですね。

 

 

ここでは青年期に起きる分離不安症の例をシェアします。

 

 

参考図書はこちらです。

子供の「心の病」を知る

児童期・青年期とどう向き合えるか?

岡田尊司 著 PHP新書 

 

 

 

中学1年 J也君

 

体調不良を訴えて、よく学校を休むようになった。それまで成績も良かったが、このところ勉強にも意欲をなくし、宿題さえ手につかなくなった。

母親が外出して、少しでも帰りが遅いと、イライラした声で携帯に電話がかかってくる。

母親が慌てて帰ると、泣き顔になって部屋の中をうろうろ歩き回っていたりする。

母親と同じ部屋で寝たがる。

食欲もない。どこか悪いのではないかと医療機関を受診した。

 

一家は母一人子一人の家庭で、父親とは2年前に離婚した。

だが、その後も少年は元気に母親を支えてくれていたという。

 

 

つづき

 

何か思い当たることはないかと聞かれて、

母親は、もしかしたらと2か月前にあったことを話した。

それは、母親がガン健診に引っかかって、もしかしたらガンかもしれないと息子に打ち明けたことであった。

その時、自分も狼狽して、話ながら涙ぐんでしまったという。

だが、J也はそのときも、黙って聞いていただけだった。

それに、精密検査の結果はガンではなかったのだという。

 

 

ガンじゃなかったのだからいいじゃんって思いますよね?

ですが、このケースの親子関係は、

 

 

母子の密着度が高い

J也がいつも母親の相談役であったこと

J也がいつも母親の感情を受け止めて支えてきたこと

 

 

つまり、J也は母親の夫代わりになって母親を支えてきたのです。

母親は離婚の時にも、自殺したいと自分の気持ちをJ也に吐露していたのです。

 

 

子供が母親を支える

これは親子の役割逆転です。

 

 

このような母親は結構多いのではと思いますが、少々子供っぽくて、

子供に不安をぶちまけることで不安を和らげてきました。

 

 

私はガンかもしれない

私は死ぬかもしれない

これからどうしよう!

 

 

私は怖い!

私を助けて!

私を守って!

 

 

というメッセージに変わってしまうのです。

 

 

子供が母親の命を背負わなくてはならない

これまでもずっと母親を背負ってきた

 

 

それが子供にとってどれほど重くて

不安で怖かったことでしょう

 

 

J也のことは誰も守ってくれないのですから

誰もJ也を安心させてくれないのですから

 

 

母はガンじゃなかった、だからもう安心

そう頭ではわかっていても、

 

 

いつかは母と別れる日が来る

自分は一人ぼっちになってしまう

 

 

母はもう戻ってこないのではないか

 

 

という不安に囚われて身動きが出来なくなってしまったのです。

それほどにJ也には安心感がなかったのです。

 

 

分離不安は試練と書きましたが、

試練を乗り越えられないことがあります。

 

 

それは↑の例の母親のように、

親の不安が強くて子供に甘えている場合です。

 

 

あるいは親が過保護、過干渉で、

子供の試練のチャンスを奪ってしまう場合です。

 

 

J也はその後どうなったかというと、

 

その後、J也の不安の強い状態はしばらく続き、同じ部屋で寝たがり、できるだけ一緒に行動しようとした。

母親はJ也への接し方を変え、うっとうしがらずに安心させるように努めた結果、休むことも減り、次第に明るさを取り戻した。

 

 

本著P92

 

分離不安障害という病名はつかなくても、

何をするにも母親の付き添いや助言、励ましが必要な子供は多い。

大きくなっても分離不安が持続すると、依存性パーソナリティ障害、回避性パーソナリティ障害に移行していくと考えられる。

 

 

巷には、何でも母親に打ち明けて、逐一相談する若者も多いですけど、

友達親子、仲良し親子ってヤツですけど、

 

 

1人では何も決められない、或いは決めさせてもらえない

そんな関係性なのかもしれません。

 

 

分離不安症が大人になって発症する場合もあるそうです。

 

 

家を出ようと思っても出られない

結婚しようとしても、どうしても親から離れられない

働こうとしても家から出られない

 

 

あるいは、

結婚したとしてもパートナーから離れられない

パートナーに何でも決めてもらわないと動けない

1人では眠れない

家以外では眠れない

 

 

分離不安症が長引くと、ひきこもりになったり

ニートになったり社会生活に支障が出ます。

 

 

母親の役割って重要ですよね!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

リトリーブサイコセラピーを作った人&セラピーの師である、

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リトリーブサイコセラピーとは?

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