こんにちは

心理セラピストの野沢ゆりこです。

 

 

おもに東京・千葉で活動しています。

自己否定が強い人、いつも自分を責めて苦しい人に向けて、

リトリーブサイコセラピーという心理療法を使って

根本解決のお手伝いをしています。

 

 

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2024年3月より

リトリーブサイコセラピー協会の電話カウンセリング

担当しております。

こちらもよろしくお願いいたします。

 

 

連日異常な暑さですね。

東京36度、静岡40度って・・・

 

 

ホントに危険な暑さでげっそりですねダッシュ

くれぐれもお身体ご自愛くださいね目がハート

 

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今日のニュースで高知の小学4年生の児童が、

学校のプールで溺死するという事故を報じていました。

 

 

何故こんな事故が起こったのか?

はたして声をあげて助けを求めなかったのだろうか?

どうして周囲の人は気づかなかったのか?

 

 

何故?何故?何故?って思いますよね・・・

まだ詳しいことは不明ですが、

 

 

人は溺れている時、

助けて~!って叫ぶことは不可能なのです。

 

 

中野信子さんの著書「ペルソナ」講談社現代新書を読んだのですが、

そのことが書かれていました。

 

 

「溺れる人は静かに沈んでいく」というタイトルで、

私はこのタイトルにドキリとさせられたのです。

 

 

しかも今朝のニュースで「溺れる」ことが報じられ、

タイムリーなのでシェアしようと思います。

 

 

ですが中野さんが書いておられる「溺れる」とは、

心を病んでいる状態を指しています。

 

 

人が心を病んでしまう時は、

その人が普段明るくて人に好かれる真面目な人ほど、

 

 

周囲には気づかれないまま自殺を選んでしまっい、

知らされた方は愕然とする。そして、

 

 

「あんなに明るかった人が一体何で?」

って驚くことが多い。

 

 

そんな人は、常に自分を明るく見せなければならないと思っているので、

たとえ自分が苦しい時でも苦しい、つらいとは言わない。

 

 

なので「周囲に助けを求めること」は不可能に近い。

「溺れる人は静かに沈んでいく」というわけです。

 

 

かつて東大時代の先輩にそのような

「誰もが好きになる」素敵な先輩が亡くなる(自殺)

ということがあったそうです。

 

 

P175~

溺れる人は、静かに沈んでいく

 

 本当に溺れている人は溺れているようには見えない。

溺れる人は、静かに沈んでいく。

これは比喩ではなくまさに文字通り、そうなのだ。

 

 ボートから落ちた誰かが、水面にいて、ボートをじっと見上げているとしよう。一見、何の問題もないように見えるかもしれない。

この時、大丈夫?と一声かけて、大丈夫、と返事がかえってくれば、状況は特に深刻ではない。

けれど、何も返事が返ってこなかったら、この人を即座に助けなければならない。

生理学的に、溺れている人にとって、声を上げて助けを求めることは不可能だからだ。

 呼吸器系の第一の目的は呼吸すること。

息を吸うのがやっとの状況では、声を出すことは二の次になり、助けを呼ぶことはできないのだ。

口は水面を上下して、水面の上へ出ている瞬間は呼吸をするのが精一杯で、声を上げられる余裕などない。

水面より上に口が出た時には、また沈む前に急いで息を吸い込むくらいしかできない。

 そして、溺れている人は頭を水面よりも上になんとか押し上げるため、水面を押し下げる動きをとり、腕を横に伸ばしてしまう。

だから、手を振って助けを求めることもできない。

こうした本能的な反応の最中に、腕の動きでサインを送るなどという冷静な行動はとてもではないが取れないのだ。

 溺れている人のこうした反応は静かなもので、誰もが気づかないうちに、一人でいつの間にか沈んでいく。

もう二度と会うことができなくなってしまう前に、大丈夫?と一声かけることができてさえいれば、答えが返ってこなかったときに、命綱を投げることができていさえすれば、その人は助かったかもしれない。

手の届かない所へ行ってしまった後で、こんなことをいくら嘆いても、せんかたないことではあるのだけど。

 

 

 

この文章を読むと、溺れることの恐ろしさがよくわかります。

大丈夫?と声をかけることの重要さも。

 

 

あなたの周囲に「誰にでも好かれる人」がいますか?

あるいはあなた自身が「誰にでも好かれる人」ではありませんか?

 

 

いつも明るくポジティブでなければと思っていませんか?

つらくて苦しくても笑わなければと思っていませんか?

 

 

中野さんはこの亡くなられた先輩のことを振り返って、

以下のように書いていらっしゃいます。

 

 

P173~

 

ポジティブな言葉で自信を喪失する

 

(途中略)

 

 ポジティブな言葉を使うことで逆に自信を喪失するケースがあることがわかっている。

 

また、ポジティブになるべきだと周囲に思われているという環境下では、却って人間はネガティブな感情を抱きやすくなってしまうことも明らかにされている。

 

(専門家のデータを指す)

 

 しかし、前向きでいられないのはその人の心の問題などではなく、苦しい時には前向きになれる方がむしろおかしい。

苦しい時には苦しくて当たり前だ。

 

表では、彼女は「清く正しくあれ」と、言外のメッセージを敏感に受け取ってしまう人だった。

 

だからこそ、その分だけ裏ではその澱を、どこにも零すことができなくなってしまったのではないか。

今でも悶々と考えてしまう。

 

 

中野さんの先輩を思う気持ちが出ていますね。

心残りがあるのでしょうね。

 

 

人は光の当たっている部分と当たっていない部分と両方あります。

誰もが闇を持っているものです。

 

 

無理にポジティブになろうとすればするほど

ネガティブが強くなってしまうものです。

 

 

人はいつも明るくいられるわけではありません。

いつも「清く正しく美しく」いることもできません。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

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