こんにちは
心理セラピストの野沢ゆりこです。
おもに東京・千葉で活動しています。
自己否定が強い人、いつも自分を責めて苦しい人に向けて、
リトリーブサイコセラピーという心理療法を使って根本解決のお手伝いをしています。
プロフィールはこちら
2024年3月よりリトリーブサイコセラピー協会の電話カウンセリングも
担当しております。こちらもよろしくお願いいたします。
今日も蒸し暑い日でした。
この時期は紫陽花がとても綺麗で私は大好きです。
紫陽花って梅雨のシーズンになぜかとてもよく合うのですよね
昔から雨と紫陽花とカタツムリはセットですねえ
でもまだ梅雨入りしていないのでした。。。
今年は遅いようですね。
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脳
について
シリーズで書いていますが、
6回目の今日のテーマは、負のサイクルを断つには【パニック発作】
についてです。
参考図書はこちらの本です。
メンタル脳
アンデシュ・ハンセン 著
マッツ・ヴェンブラート 著
久山葉子 訳
著者はベストセラーになった「スマホ脳」を書かれた精神科医です。
この本は中・高校生に向けて書かれたそうです。
ですが、いい歳の大人が読んでもとてもわかりやすいです。
字も大きくて読みやすいのが嬉しいです。
脳に興味を持ってもらえたらいいなあと思って書いたそうです。
わたくし、まんまと興味を持ちました!
脳科学というと難しそうですがメンタルケア
の観点から、
脳
の特性について書いていこうと思います。
今日も前回と同様に第3章から抜粋しております!
本書 P62より
パニック発作が起きる理由
極端に強い不安は「パニック障害」や「パニック発作」と呼ばれ、不安が強すぎて全身に反応が起きてしまいます。
心臓がドキドキしたり、息が苦しくなったりして身体がいうことをきかなくなり、自分ではどうしようもなくなります。
ストレスシステムが強く作動し、「すぐここから出なきゃ、逃げなきゃ、じゃなきゃ死ぬ!」と思ってしまうのです。
「今、草むらで何かが動いた、ライオンが隠れているかもしれない。逃げなきゃいけないのに、足が石に挟まって動けない!」パニック発作が起きるとそんな気分になります。
そのためか、逃げられないような場所、特に地下鉄の中や満員のバスで発作が起きやすくなります。
何らかの原因で身体の警報システムが作動し、「もうダメだ、逃げられない」という気分になるのです。
この原因になっているのが扁桃体、特にきっかけをつくるのが扁桃体だと考えられています。
扁桃体は危険を認識すると警報を鳴らし、ストレスシステムを起動させるので、心臓がドキドキして息が苦しくなります。
しかし問題はここからです。
心臓と肺からのそのシグナルを脳が「危険なことが起きている証拠だ」と受け取り、ストレスシステムのアクセルをぐいっと踏むのです。
すると心拍や呼吸がさらに激しくなり、それを脳がますます危険だと認識し、こうして負のサイクルにはまり、ひどいパニックを引き起こしてしまうのです。
パニック発作は負のサイクルにはまってしまうのです。
イメージはこんな感じです。
(写真のように爽やかではないけれど)
不安を誘発するような場所、状況になる
(狭い空間、混んだ場所など身動き出来ない状況)
↓
「逃げなきゃ、でも逃げられない」
「このままだと死んでしまうかも!怖い!」
↓
①扁桃体が危険を感知
ストレスシステムが起動
↓
②身体症状としては以下のようなことが起こる
心拍数が増加する
意識がもうろうとする
発汗する、青ざめる
息が苦しくなる
瞳孔が開く
消化が抑制される
口内がかわく
↓
③脳
は心臓や肺からのシグナルから危険を感知
扁桃体が警報をより強く鳴らす
「この危険は間違いない!大変だ!」
ストレスシステムのアクセルを踏み、より強く起動させる
↓
増々強い身体症状が出る
↓
扁桃体は増々強い警報を鳴らす
増々強いストレスシステムを発動
↓
ひどいパニック発作となる
このようにして負のサイクルが出来上がる
パニック発作を経験したことのある人は、
「またこんなことになったらどうしよう」と不安になります。
不安
↓
パニック発作
↓
次の発作が怖い
↓
不安が募る
↓
次の発作が起こる
↓
増々発作への恐怖が高まる
↓
増々不安が強くなる
この状況もまた負のサイクルなのです。
なので、極力そのような状況になりそうな場所を避けるようになります。
電車や地下鉄、バスに乗らない、エレベーターに乗らないなど、
日常に大きな問題が生じます。
本著P64より
自分はおかしいのだろうか
脳が進化した時代は危険が多く、あらゆる方向からリスクが降ってきました。
現代では危険の種類が変わりましたが、脳はその変化についていけていませんし、私たちがまだサバンナで暮らしていると思っています。
テストの前に強い不安を感じたら、「扁桃体が勘違いしているだけだ」と考えてみて下さい。パニック発作も「警報器の誤作動だ」と思ってみてください。
心臓は止まりませんし、窒息もしません。
とても不快ではありますが、「不安は危険なものではない」ということを覚えておくのが大事です。
つづき
しかし強い不安を感じるのは非常につらいことです。最悪の場合、不安に人生を乗っ取られてしまうこともあります。
ですが多くの場合、不安を客観的に見るようにするとラクになり、不安にもまともな説明があることに気づきます。
脳にしてみれば、不安は「危ないかもしれない」と警告する手段なのです。
不安は自然な防御メカニズムで、人類の歴史を通じて私たちを危険から守ってきました。
ですから不安を感じるということは人間として正常に機能している証拠でもあるのです。
不安を感じるのがおかしいということはありません。
著者の優しさを感じる文章だと思いませんか?
私は特にこの一文に勇気づけられます。
「不安は自然な防御システムである」
「不安を感じるのはおかしいということはありません」
それと、この一文です。
脳にしてみれば、不安は「危ないかもしれない」と警告する手段なのです。
ああ、私の脳は「危ないかもよ!」って知らせてくれてるんだな。。。
それも狩猟採集民だった頃の感覚のままで。。。
なので「知らせてくれてありがとう」って一旦受け取って
それから「ホントにお世話好きやわ~」って思えばいい
セラピーの現場でもパニック発作に苦しんでいる方が多く来られます。
安全安心の場所で負のサイクルを断つことをします。
クライアントさんの治したいという意思があれば
必ず解決できると思います。
負のサイクルを断つために
そのために必要なことは、以下の通りです。
まずは負のサイクルのしくみを知る
治したいというクライアントの意思は絶対必要
強い不安は「扁桃体が勘違いしているだけ」
パニックは「警報器の誤作動」
不安は危険なものではない
不安は「自然な防御システム」である
「不安を感じる自分はおかしくない」
また続きを書きます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
リトリーブサイコセラピーを作った人&セラピーの師である、
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