こんにちは

心理セラピストの野沢ゆりこです。

 

 

おもに東京・千葉で活動しています。

自己否定が強い人、いつも自分を責めて苦しい人に向けて、

リトリーブサイコセラピーという心理療法を使って根本解決のお手伝いをしています。

 

 

プロフィールはこちら

 

 

2024年3月よりリトリーブサイコセラピー協会の電話カウンセリング

担当しております。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

GWは終了しましたね。

今日からはまた日常が始まりました。

 

 

 

昨日、一昨日とブログのアクセス数が増えています。

励みになります!!ありがとうございます照れラブラブ

 

 

読書記録を自己理解の為にまとめてはアップするを続けています。

「わかりやすくまとめる」「伝える」ことを「研ぎ澄ましたい」

と思っています。

 

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今日は、夫婦という過酷⑦人と一緒にいるのが苦痛

というテーマで書きます。

 

 

シリーズ化して書いてます。

岡田尊司先生の「夫婦という病」河出文庫

を読んだ感想をシェアしてます。とてもおススメの本です。

 

 

 

巻末の解説を書かれた人工知能研究者で作家の黒川伊保子さんが、

「夫婦」とは、過酷なシステムである

 

 

そう仰っていたのです。

私はこの一文がとても刺さったので、

 

 

ブログのタイトルを「夫婦という過酷」にしました。

ぜひ巻末の解説も読んで欲しいです。

 

 

この本には22のパターンの夫婦の事例が出ています。

どの事例も本当に面白くて勉強になります。

 

 

どれも過酷なパターンで苦しみを伴うものですが、

中には関係が修復された例も載っていて感動しました。

 

 

これらの事例にもあるように、夫婦であること、夫婦を維持することって

過酷なのだと思います。

 

 

いつから過酷だったのか?というと

実は昔からずっと過酷だったのだろうと私は思います。

 

 

昔と今に違いがあるとすると、

多様性の時代で、多様なライフスタイルが出現して、

「みんな一緒」ではなくなり、夫婦というスタイルにも拘らなくなりました。

 

 

現代の夫婦は共働きが多くて、

「男は外で仕事」「女は家で家事と育児」

 

 

という考えはもはや古いですね。

もちろん専業主婦で子育てをしている方もいらっしゃいます。

 

 

多様化の時代、様々なライフスタイルを選んでいい。

一見自由で生きやすい時代のように思えます。

 

 

結婚する・しない

結婚して子供を作る・作らない

離婚する・しない

 

 

どっちを選んでもいい時代です。

今は少子化・晩婚化・未婚化が進んでいますね。

 

 

私は結婚に向いていない

 

 

思い込みなのか、回避傾向なのか、言い訳なのか

1人でいるのを選ぶ人は多いと思います。

 

 

家族とかパートナーってそもそも自分は欲しくない

1人の方がラクでいい

子供も自分の人生には要らない

 

 

このような傾向の人が増えています。

回避な生き方とも言えると思いますが。

 

 

人々のライフスタイルの変化は生物学的に見ても

私たちは今までと変わってきているのではないかと

著者の岡田先生は書いておられます。

 

 

それはオキシトシン受容体の変化なのではないか?と。

 

 

つまり、人とつがいをなすこと(パートナーシップ)や

家族を作ること、子供を産み育てることを

 

 

心地よいことと感じる感覚が変化しているのではないか?

ということらしいのです。

 

 

P108より

 

多くの動物は、発情期ごとにパートナーを替える。その方が、遺伝的に多様な子孫を残せ、自分の遺伝子を残すチャンスも増えるからだ。ある意味、彼らはその時々の恋に生きていると言えるだろう。

パートナーに対する持続的な愛着というものはない。

子供との愛着も、子育てが終わるまでで、ある程度成長すれば、餌を与えなくなり、巣から追い出してしまう。

 

しかし、つがいをつくり、一家をなす少数の生き物においては、特定の異性とのパートナーシップが長年にわたって維持され続ける。

 

ごく近縁の種でも、つがいを作る種と作らない種がいたりするが、こうしたライフスタイルの違いを生んでいるのも、オキシトシン・システムの違いだ。

 

その一例として、ハタネズミが知られている。

 

アメリカ大陸に棲むハタネズミには、

 

平原に棲む→プレーリーハタネズミ

山岳地帯に棲む→サンガクハタネズミ

 

などの種類がいる。

 

 

平原に棲むプレーリーハタネズミ
 
一夫一婦のつがいを形成
子供たちと大家族で暮らす
父親となった雄は、家族を守り、子育てに協力する。子供は乳離れしてもすぐには追い出されないで、独立して一家を持つまでは、親元にとどまり、その代わりに家族の一員として協力する。
オキシトシンの受容体が側坐核という快感の中枢に多く分布している
 
 
山岳に棲むサンガクハタネズミ
 
単独で暮らす
発情期だけ交尾し、あとは出会うこともない。子育ては母親だけが行い、乳離れすると、子供はさっさと追い出される。
親子関係もあっさりしている。
オキシトシン受容体は側坐核にあまりない
オキシトシンの分泌を促すスキンシップや
毛づくろいに心地よさを感じない。
長く続く愛着が形成されないと考えられる
 

 

岡田先生は、人間にもプレーリーハタネズミタイプと

サンガクハタネズミタイプがいると書いておられます。

 

 

愛着が希薄で持続性を持たず、発情するたびに相手を変えて

できるだけ多くのパートナーと関係を持とうとするタイプの人もいる。

(浮気を繰り返す人のことですね)

 

 

これは生物学的な多様性なので、

どちらがいい、悪いとかいう話ではないと書いておられます。

(浮気を繰り返す=ダメなことではない、そういうタイプなのだということ)

 

 

これまでの人間は、

プレーリーハタネズミタイプが主流 > サンガクハタネズミタイプは少数

 

 

であったのが近年は異変が起きていて、

 

 

サンガクハタネズミタイプが主流 > プレーリーハタネズミタイプは少数

 

 

と逆転しているとのことなのです。

なかなか興味深いお話です。

 

P195より

 

人間はこれまでプレーリーハタネズミ型のライフスタイルで暮らすことが多かったが、近年異変が起きているようだ。

プレーリーハタネズミ型が主流だったライフスタイルが、サンガクハタネズミ型が主流になろうとしているようだ。

 

多くの人が、一緒にいることに喜びや満足よりも苦痛や不愉快さを覚え、

1人でいることを好むようになっている。

 

大家族が大部分を占めていた戦前から、単独世帯が半分に迫っている今日の状況を考えると、その変化の方向は見まがいようもなく決定的だ。

 

その背景には、おそらく我々の脳内のオキシトシン受容体の分布の変化、つまり生物学的なレベルでの変化があると考えられる。

たった数十年で、別の種になってしまうほどの異変が起きているのだ。

 

プレーリーハタネズミとサンガクハタネズミのライフスタイルの違いが、環境の違いと無縁ではないように、人間に起きているサンガクハタネズミ化も、急激な環境変化に対する適応の結果だろう。

 

 

それが後戻りできないところまで行き着くと、「進化」と呼ばれるようになるのかもしれない。

 

 

人間のサンガクハタネズミ化

 

 

これを聞いて

やっぱりというか

なるほど納得というか

 

 

それ程に人々を取り巻く環境が激変しているってことだし、

山岳のごとく生きる環境が過酷ってことです。

 

 

人と一緒にいることが心地良くない

1人が落ち着く

結婚なんて面倒くさい

仕事だけでも大変なのに家族を守るなんて。。。

ましてや子育てなんてごめんだわ

 

 

そう考えてしまう人が多いのは、

それだけ生きることが過酷なのだということ。

 

 

そのことを誰も責めることはできません。

 

 

どうして結婚しないんだ!

どうして子供を作らないんだ!

どうして家庭をしっかり守らないんだ!

どうして子供をちゃんと育てないんだ!

 

 

そう言いたくなるけれど

そうなるにはそれなりの理由があるのです。

 

 

体が変わりつつある

オキシトシンの受容体の分泌が変化している

 

 

人は人との交流を避けて一人を好み、

夫婦でさえ、家族でさえも、

 

 

あっさりとした

さっぱりとした

淡々とした

ドライで

クールなものに

(全部同じような意味ですね。。。)

 

 

なってしまったのかもしれません。

 

 

時を戻すことはできません。

今さら戦前の生活には戻れません。

 

 

便利で快適で自由になった分

失うものもあるということですね。

 

 

夫婦というのはいつの時代も過酷なのだと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

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