こんにちは

心理セラピストの野沢ゆりこです。

 

 

おもに東京・千葉で活動しています。

自己否定が強い人、いつも自分を責めて苦しい人に向けて、

リトリーブサイコセラピーという心理療法を使って根本解決のお手伝いをしています。

 

 

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2024年3月よりリトリーブサイコセラピー協会の電話カウンセリング

担当しております。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

GWも残り一日になりました。

今日は日中は暑いくらいの陽気でした。

 

 

久々にセラピストのお仲間と練習会に行ってきました。

練習しないと鈍ってしまうので対面での練習をしましたよ

 

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今日は、夫婦という過酷⑥復讐したい妻

というテーマで書きます。

 

 

シリーズ化して書いてます。

岡田尊司先生の「夫婦という病」河出文庫

を読んだ感想をシェアしてます。とてもおススメの本です。

 

 

 

巻末の解説を書かれた人工知能研究者で作家の黒川伊保子さんが、

「夫婦」とは、過酷なシステムである

 

 

そう仰っていたのです。

私はこの一文がとても刺さったので、

 

 

ブログのタイトルを「夫婦という過酷」にしました。

ぜひ巻末の解説も読んで欲しいです。

 

 

この本には22のパターンの夫婦の事例が出ています。

どれも過酷なパターンで苦しみを伴うものですが、

中にはみごとに関係が修復された例も載っています。

 

 

お互いが引かれ合い、一緒になった相手であっても

様々な理由から相手を嫌いになることはありますよね。

 

 

相手が嫌いになる時は、たいてい相手に「怒り」を感じています。

「怒り」は適切に外へ表出すると解放がおきます。

 

 

何であんたはいつも○○なのハッ

私は腹が立つピリピリ

もっと○○して欲しいのにムキー

 

 

言い方は色々、表現のしかたも色々ですが、

怒りを体の外に表出することが出来たら怒りは無くなります。

 

 

けれども怒りを表出しないでいる、或いは

怒りを抑圧して無かったことにしていると、

怒りは体の中に残り続けて、

 

 

その怒りは熟成して(あくまで私的表現です)

やがて憎しみになり、

恨みになり、

相手に死を望む

までになってしまいます。

 

 

 

 

夫を呪って殺してしまいたいと思っているのに、

その想いをひた隠しにしている妻は意外と多いのです。

 

 

夫の前ではニコニコしていい妻を演じるという神業をやってのけるのです。

当然夫はそんな妻の本音を知るはずがありません。

 

 

「そうまでして何で別れないのですか?」って話なのですが、

別れたら失ってしまうものが大きいからそれは嫌なのです。

 

 

例えば、お金、家、妻という座

それは絶対に手放したくない

 

 

それらを失うことが不安だし恐怖なのです。

 

 

「自分は無力だから一人では生きていけない」

そう思っているのです。

 

 

夫が大嫌いだけれども、

それらを失う不安と恐怖には向き合いたくないから、

2面性の行動を取り続けるのです。

 

 

いつか復讐してやる

恨みを晴らしてやる

わからせてやる

 

 

あんなことをした相手を私は絶対に許さない!!!

私を傷つけたくせに!!!

 

 

って相手に執着しているのです。

 

 

復讐は執着なのです。

執着は依存なのです。

 

 

このような人は他責傾向の人が多いです。

他責の人は自分を振り返ることができません。

 

 

復讐したい気持ちでいっぱいの人に向けた岡田先生の言葉です。

本書P129より

 

復讐しても人生は取り戻せない

 

人は傷つけられると、仕返しをしたくなる

傷つけられたのだから、傷つけてやりたいと思う。

自分が味わわされた苦しさを、相手にも味わわせることができれば、少しは溜飲がさがり、傷ついた心が癒されるように思うのだ。

 

しかし、現実には、期待した効果が得られたとしても、それは一時的なもので、むしろ長期的には、もっと心が傷つき、苦しむことになりやすい。

 

その理由の一つは、傷つけ返せば、また何らかのしっぺ返しがあって、傷つけられることになりやすいからだし、もう一つの理由は、相手に責任があると思い込んでいるため、一番肝心な自分の問題に向き合えないためだ。

 

仕返しをするという場合、相手が先に傷つけてきたからという想いがあるが、さらにそれより先に、こちらが気づかずに、相手を傷つけているという場合も少なくない。

 

物事は因果の連鎖であり、相手だけに問題があると思いたいが、実際には、どちらか一方だけに問題があることよりも、双方が事態の悪化にかかわっているということの方が多いのだ。

 

その意味で、復讐するとか仕返しするという考え方は、相手が悪いので、懲らしめるという視点であり、そこには自分に対する振り返りはない。

 

相手が一方的に不当なことをしたという思い込みがあるのだ。

 

その思い込みに基づいて、相手を攻撃したり、排除したところで、自分の問題には何一つ変わっていないので、そうすることで、自分の人生を取り戻せると思ったら、大きな間違いだ。

 

 

相手が全部悪い

私は何も悪くない

 

 

相手が加害者

私は被害者

 

 

このスタンスでいる限り人生は前に進みません。

そして人としての成長もありません。

 

 

精神分析家メアリー・クラインによると、

 

「妄想・分裂ポジション」

 

問題は相手にあるという受け止め方

乳児にさえ認められる、もっとも未熟な心の状態

この状態の時、悪は外にある存在に転嫁され、怒りと攻撃によって、その悪い存在をやっつけたいと思う。

 

下矢印

「抑うつポジション」

 

「妄想・分裂ポジション」からもう少し成長するとみられる状態。

自分の非を受け止め、自分を責める状態。

1・2歳の幼い子供でさえ、叱られ、自分の非を感じると、打ちしおれ、ときには自分を痛めつけようとする。

物事を自分の視点からでなく、相手の立場からも見られる、全体的で共感的な視点が育ってくる。

 

下矢印

「統合ポジション」

 

さらに成長・成熟すると、物事を俯瞰的に見るような客観的な視点も育ってくる。

自己と他者の対立を乗り越えた状態。

 

 

つまり、相手が悪いという受け止め方しかできない人は

赤ちゃんハイハイと同じだということ

 

 

そして、自分ばかり責める人も、

心が未熟だということ

 

 

自分を振り返ることのできる人

物事を俯瞰して見れる人

それこそが大人なのです。

 

 

自分は確かに傷ついた、でも

悪いことばかりされたわけではない

良いこともしてもらった

自分も悪い所はあったよな。。。

 

 

これから私はどうしたいのだろうか?

自分を振り返り自己対話すること

 

 

そうやって物事を客観視できるようになることが

大人としての対応ですよってことです。

 

 

夫を悪者にして、でも夫に執着して

夫に依存しながら、でも復讐したい妻って

あなたはどう思いますか?

 

 

私はとっても怖いです。。。ゲッソリ

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

和姐さんの3冊目になります新刊本が青春出版社より、

4月16日に発売になりましたキラキラ

早くも重版決定したそうです拍手

 

 

 

リトリーブサイコセラピーとは?

下矢印

 

 

心理セラピーとは?

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