こんにちは
心理セラピストの野沢ゆりこです。
おもに東京・千葉で活動しています。
自己否定が強い人、いつも自分を責めて苦しい人に向けて、
リトリーブサイコセラピーという心理療法を使って根本解決のお手伝いをしています。
今日も昨日に続きスポーツジムへ行ってきました。
運動すると気分爽快です。
とはいえ、決してスポーツ万能ではないのですが、
体を動かすのは好きです。
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今日も前回に続いて共依存について書きます。
共依存タイプの特徴についてです。
参考図書はこちらです。
↓
共依存症 いつも他人に振りまわされる人たち
メロディ・ビーディ 著
村山久美子 訳
講談社
この本で書かれている「共依存症」とは、依存症を支えるパートナーのことで、
相手に囚われて何とかしないとと強迫観念に駆られて自分のことは疎かになり、自分の人生を相手に捧げてしまった人を指します。
そのような「共依存症」のタイプには特徴があるといいます。
P81より
共依存症の特徴
他人の面倒をみたがる
- 相手の感情、思考、行為、選択、要求や欲求、幸福や不幸、とりついた運命などについて考えそれに責任を感じる。
- 相手が抱えている問題に、不安、憐憫、罪悪感を覚える。
- 求められてもいないのにアドバイスしたり、あれこれ指図したり、感情を落ち着かせようとしたり、なかば強制的に、相手の問題の解決のために援助しなければならないとの使命感を抱いてしまう。
- 自分の援助がうまくいかないと、怒りを感じる。
- 相手の欲求を先取りする。
- 相手がなぜ自分の言ったとおりにしてくれないのかと自問する。
- 「No」と言いたいのに「Yes」と言う。本当はしたくないのに、それをする。自分の守備範囲以上の仕事をする。相手ができることまでしてあげようとする。
- 自分の願望や欲求に気づかない。気づいたとしても、それは重要ではないと自分に言い聞かせてしまう。
- 自分より相手を喜ばすことに専念する。
- 自分に加えられた不正より、相手にふりかかった不正の方に強く怒りを感じそれをあらわにする。
- 他人になにかをしている時に最も安心感を覚える。
- 他人から何かをしてもらった時には、不安と罪悪感を覚える。
- 自分は全身全霊で他者につくしているのに、相手から何もしてもらえないことで、悲しみを覚える。
- 援助を必要としている人のことが気になってしょうがない。
- 援助を必要としている人たちから援助を求められているのだと受け取る。
- 解決すべき問題もなく、援助すべき相手がいないなど、危機感がなかったとしたら、自分の人生はさぞかし退屈で、虚しく、価値のないものだろうなと感じてしまう。
- 相手になにかをしてやるために、自分自身の日常行為を放棄する。
- なにごとにも深入りし過ぎる。
- 自分が悩まされたり、圧迫されていると感じている。
- 理由もないのに、相手に対して、自分には責任があるのだと思い込んでいる。
- 自分が落ち込んでいることに関して、相手を非難している。
- 「私がおかしくなっているのはあんたのせいよ」と相手に訴える。
- 相手こそが、自分をおかしくしている原因は他ならないと固く信じている。
- 自分が犠牲にされ、無視され、利用されているとして怒りを感じる。
- 以上にあげてきたような共依存的特徴を自分が持っていることで、相手が嫌悪感を抱いたり、怒ったりしているのではないかと気にしている。
共依存症者の傾向
自己の価値を低く見る
- 問題を抱えた人がいるとか、抑圧的な機制があるなど、家族関係が機能不全を起こしている。
- 自分の家族は問題を抱え、抑圧され、機能不全を起こしているということを否定する。
- 何かにつけて自分を責める。
- 考え方、感じ方、見方、行動のしかたはもとより、あらゆることに関して自分のアラ探しをする。
- 自分の共依存症的行動や習慣について、他人が責めたり批判したりすると、かっとなったり、弁解したり、独善的になったり、憤慨したりする。
- 敬意を払われたり、称賛されたりすることを拒否する。
- 敬意や称賛されない(つまり、自分が認められない)ことで、抑うつ的になる。
- 世界の他の人々とはかけ離れていると感じる。
- 自分が善人ではないと考えている。
- 自分のためにお金を使ったり、必要ではないことをしたり、楽しんだりすることに罪悪感を持つ。
- 拒絶されることを恐れている。
- ものごとをなんでも自分のこととして捉える。
- 自分が性的、肉体的な犠牲を強いられ、情緒的に虐待され無視され、見捨てられていると感じている。あるいは、アルコール依存症の犠牲になっていると思っている。
- 自らを生贄のように感じている。
- 自分では何ひとつまともにできないと自分を責める。
- 失敗を恐れている。
- なかなか決心できない自分が不思議でならない。
- 自分がなんでも完璧にやれることを期待している。
- いつも自責の念に駆られている。
- 自分のひととなりを恥じている。
- 自分が価値のない人生を送っていると考えている。
- 相手が自分のかわりに生きるように手助けをしようとする。
- 相手を助けることに、無理やり自己価値を見出そうとする。
- 他人の失敗や問題に対して、必要以上に当惑したり、強い挫折感を覚える。
- 自分に良いことが起きてほしいと願う。
- それでいて、良いことは決して起こらないだろうと思い込んでいる。
- 自分には良いことも幸福も縁がないと信じている。
- 相手から好かれたい、愛されたいと願っている。
- それでいて、自分が好かれたり愛されたりすることはありえないと思い込んでいる。
- 自分が相手にとって好ましい存在であることを証明しようとする。
- 自分が必要とされていることに満足している。
その他「共依存症者」タイプの特徴と傾向
(ここからは、一部は見出しのみで詳細は一部省略)
抑圧的である
強迫観念にとらわれやすい
相手をコントロールしたがる
事実を直視できない
- 問題を無視したり、問題が起きていないかのように思い込む。
- 明日になれば事態は好転しているだろうと自分に言い聞かせる。
- あえて忙しくして、ものごとについて考えなくてすむようにする。
- ものごとをあいまいにする。
- 自分を抑うつや病気にしたがる。
- 衝動買いがやめられなくなる。
- 過食する。
- 嘘を信じる。
- 自分に嘘をつく。
- 以下略
何かに依存せずにはいられない
- 幸福感、満足感、心の平穏を感じない。
- 自分以外のところに幸福を見出そうとする。
- 幸福を与えてやれそうだと思う人やものごとになら、何でもしがみつく。
- 自分が幸福をあたえていると思っているものごとや人を失うことをひどく恐れる。
- 自分は両親から愛されなかった、認められなかったと思っている。
- 自分自身を愛する気になれない。
- 愛されること、認めてもらうことに絶望している。
- 愛する能力を持たない人からの愛を求めることがよくある。
- 愛と苦痛を同じものと考えている。
- 以下略
コミュニケーション能力に乏しい
- 責める
- 脅迫する
- 強制する
- 懇願する
- 買収する
- 忠告する
- 本心を言わない
- 言葉と本心がうらはらである
- 何が本心かわかっていない
- 問題の核心を見出せない
- 人に喜ばれそうなことを言おうとする
- 相手を怒らせそうなことを言おうとする
- 自分がしたいことを相手にもしてもらおうと、その望むところを言おうとする。
- 自分の語彙の中から、「NO」という言葉を除外する
- よくしゃべる
- 相手のことを話す
- 自分自身のこと、自分の問題、自分が感じていること、考えていることを話そうとしない。
- 皮肉っぽい言い方、自分を卑下した言い方、あるいは敵意むき出しの言い方で話すようになる。
- 以下略
他人との境界線があいまいである
- 相手の特定の行動に耐えられないと言う。
- 徐々に忍耐力を強め、あれほど嫌と言っていたことにも耐えられるようになる。
- 相手に自分を傷つけるように仕向ける。
- 相手が自分を傷つけるのを、そのままにしておく。
- その他略
- 自分自身を信頼しない。
- 自分の感情を信頼しない。
- 自分の決意を信頼しない。
- 他人を信頼しない。
- 信じるに値しない人を信頼する。
- 神が自分を見捨てたと感じる。
- 以下略
怒りの感情が正常に働かない
- ひどくおびえ、傷つき、怒りを感じている
- ひとくおびえ、傷つき、怒っている人と同居している
- 自分自身の怒りを恐れている。
- 相手の怒りにびくびくしている。
- 自分の怒りが目立ってくると、相手が逃げていってしまうだろうと考えている。
- 酷く泣いたり、抑うつ状態になったり、過食したり、病気になったり、相手に仕返しをするために卑劣なこと、汚いことをしたり、敵意を表したり、癇癪を爆発させたりする。
- 自分を怒らせたという理由で相手を罰する。
- 怒りの感情に困らせてきた。
- 以下略
- 責任感が異常に強い。
- ひどく無責任である。
- 優柔不断で煮え切らない。
- 泣きたい時に笑ったりする。
- 以下略
症状が進んでくると、どうなるか
共依存症が亢進すると、以下のような特徴を示すようになる。
- 無気力になる
- 抑うつ状態になる
- 引きこもり、孤立する
- 日常の雑事をまったくしなくなる。
- 子供を虐待したり、自分の責任範囲のことまで無視したりするようになる。
- 絶望的になる。
- 自分がワナにかかっていると思い込み、そこからの逃亡を考えるようになる。
- 自殺を考える
- 暴力的になる
- 情緒的、精神的、肉体的にも病んでくる。
- 過食・拒食などの摂食障害が起こるようになる。
- アルコールや薬物などを常用するようになる。
共依存症の特徴と行動の傾向について
著書を書き写しただけなのですが、とてもわかりやすいと思いました。
ここには原家族の両親の世界観であり、馴染み深い感覚です。
そして今もついやってしまいそうな危うさがまだあります。
今こうして生きていることが不思議だと思うくらい、ヤバイ橋を渡って来たと感じています。
改めて心理を学ぶってとても大切だなと思います。
共依存って深くてエグいですよね。
知らず知らずのうちに身心共に病んでしまうのですから。
他人の問題を背負わない
自分の機嫌は自分で取る
相手との適切な境界線を保つ
自分の自己否定、罪悪感、無価値感の問題に向き合う
簡単ではありませんが、ひとつひとつ向き合っていきましょう。
また続きを書きます。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
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