こんにちは
心理セラピストの野沢ゆりこです。
自己否定が強い人、自分責めが止められない人に向けて、生きづらさの根本解決のお手伝いをしています。おもに東京・千葉県で活動しています。
寒くなりましたね。いかがお過ごしですか？
季節は一気に冬に様変わりしました。変わり過ぎでついていけません。
おでんとかスープ、お鍋
などが食べたいですね。
今日はセーター
やマフラーを出して、ずっと中途半端だった衣替えが完了しました。
今日は、セラピーの現場にいる私が最近感じたことを書きます。
セラピーを受けに来られる方の中には、お金を支払ってセラピーさえ受ければ
自分が変われると思っておられる方がいらっしゃいます。
（ただし恐怖が強すぎる方の場合は、ちょっと話が別になります。
恐怖が強すぎると未来が見えません。視野も狭くなってしまいます。
ここでは数回セラピーを体験された方について書いてます）
「今の生きづらさはきっとトラウマだろう。
そのトラウマを取れば無くなるはず。
そうしたら自分はもっと楽に生きられるはず。
だからセラピストにお願いしてトラウマを取ってもらおう」
そんな期待を抱いて、決して安くはないセッション代を握りしめていらっしゃいます。
が、しかし、その前に忘れてはいけない大切なことがあるのです。
それは自分が、
変わる覚悟がある。
今が嫌だと心底思っている。
リスクを引き受ける覚悟がある
今得ているメリットを手放す覚悟がある
といった覚悟と決意が絶対に必要なのです。
キラキラ素敵に変わった未来や
キラキラ素敵に変わった自分を
夢描くだけではダメなんです。
セラピストは魔法使いではありません。→これ、よく使うセリフ！
むしろとっても現実的なのです。
クライアントさんがどんなに今が辛くて苦しくてしんどくても
クライアントさんが今、そこに留まっているからには
得られていることや、或いは避けられること（心理的利得）があるのだろうな
それは何かな？という所を観ていきます。
生き方を変えるということはその得られていることや、避けられていること（心理的利得）を
手放すということ。リスクを負うことです。怖いことなのです。
そうしてでも、
絶対に欲しいものがある
絶対に譲れないことがある
絶対に人生をあきらめたくない
絶対に自分を救いたい
そんな気持ちがどのくらい強いかな？
それが言葉や態度、しぐさに表れているかな？
実際どんな行動しているかな？
という所を観ています。
変わりたい！と言いながら、
下を向いたり、ぼんやり眼で、
全然そんな風に見えない時があるからです。
変わりたい！と言いながら、
何も行動していないということもあるからです。
そんな時は今の得られていることや、或いは避けられること（心理的利得）が大きいのです。
例えば、
親が嫌いだけれど親がお金を持っていて、一緒にいたら楽ができる。
夫が嫌でたまらないけど、離婚しなければ衣食住の保障があるなど。
つまりは、今が嫌だけれど、辛いけど、しんどいけど、楽で安心であるということ。
今が安心で楽なのに、生き方を変えるって大変なことです。
でも目の前のクライアントさんにそれが感じられないからといって、
責めたり怒ったりガッカリしたりしません。
この人は「今、まだ覚悟がないのだな」と受け入れるだけです。
でも「このままでいいの？」ってことは言います。→これもよく言うセリフ！
時間は有限だし
世界は動いていくし
状況も変わっていくからです。
自分も歳をとる
親も歳をとりいずれ亡くなる
子供も大きくなってやがて自立する
今は安心で快適で楽でも永遠には続かないからです。
生き方を変えるって大変なことだと思います。
今が楽であるならば、なおさらです。
大変だからこそクライアントさん自身の決意と覚悟が大切なのです。
それは一人では怖いし大変だから、傍にいるのがセラピストなのです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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