こんにちは

ノザワユリコです。

 

 

昨日は映画を観てきました。

6月23日に公開されたばかりです。

 

 

「トゥ・レスリー」

下矢印

 

 

主演女優さん(アンドレア・ライズボロー)の演技が素晴らしいのです。

さすがアカデミー主演女優賞にノミネートされただけあります。

 

 

お酒に溺れる情けなくてどうしようもない女を演じてます。

すごいのは、お酒生ビールロックグラスボトルの飲み方とたばこタバコタバコの吸い方びっくりマーク

 

 

いけてない感がすごい!

いけてないのに美人の片鱗が残っているのもすごい。

 

 

アメリカ西部の田舎感も味があって良かったです。

人間関係のしがらみがあるのも意外で発見でした。

 

 

私、観ながら、わあ、最低!これは酷い!と引いてました。

 

 

これじゃ周りの人間が離れていくよ

みんなが軽蔑するのは当たり前よ

 

 

そりゃあ、そうよ

ああ、この感覚知ってるわ…

 

 

私の父親と重ねていました。

もうこの世にはいないのですが、子供の頃の記憶に焼き付いています。

 

 

親がお酒に溺れて人が変わったようになってしまうのって

子供にとっては恐怖ですね。

 

 

それなのに朝になったらまた正気に戻って

何事もなかったかのように仕事に出かけていくのです。

 

 

生活はひっ迫するし、夫婦喧嘩は絶えないし

誰にも言えない秘密を持ってしまったようで恥ずかしいし、子供は地獄です。

 

 

この映画を観て「今でもお酒を憎む気持ちがある」と自覚しました。

(お酒に罪はないのですが)

 

 

お酒は飲み方を間違えると人を壊す

お酒は人間関係を破壊する恐ろしいもの

 

 

ほんとバカ

もっとまともになって

弱すぎでしょ

早く目を覚まして

 

 

アルコールに依存する人への目線は、

それに苦しんだが故に厳しいのです。

 

 

蔑みと怒り、悲しみや恥など入り混じった感情です。

息子ジェームス役を演じた俳優さん、オーウェン・ティーグにもグッと来ました。

 

 

でも家族は憎み切れないのです。

憎み切れないから見捨てられない。

 

 

見ていられないからつい助ける

その度に裏切られる

この繰り返しで無力感が募っていくのです。

 

 

そんな彼女がどうやって立ち直るのか?

転落した時、そこから立ち直るのに必要なものとは何か?

 

 

それが描かれています。

 

 

彼女が何故そうなってしまったのか生い立ちなどは描かれていないのですけれど、

シングルマザーだった彼女の転落に拍車をかけたのが、

 

 

宝くじを当てて、当時1900万ドルという大金を手にしたこと。

そのことで時の人となったことでした。

 

 

賞金額のプラカードを掲げながら聴衆の前で叫びます。

 

 

「私はこれで息子と幸せになるわ!」

「今日は私の奢りよ!みんな飲んで!」

 

 

それなのに、

ああ、それなのに...

 

 

その大金を全部酒代に使ってしまうのです。

 

 

なんでやねん!

どうしてそうなるの⁈

 

 

この映画が語っていることは、

 

 

お金で人は幸せになれない。

人がもっとも恐れるものは孤独である。

アルコール依存症、アルコール中毒症が立ち直るのは半端じゃない。

けど立ち直ることは出来る。

 

 

その回復に欠かせないものとは?

ネタバレになるので書きませんが、いい映画でした。

 

 

良かったら観てみて下さいね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。