こんにちは
ノザワユリコです。
今日はいいお天気でした。
こりゃあ、お出かけ日和だわということで、
前から観たかった映画「銀河鉄道の父」を観ました。
感想は、月並みですが、「素晴らしかった」です
菅田将暉演じる宮澤賢治を、役所広司演じる父親、宮澤政次郎の視点から描いた作品です。
当時の時代背景やその土地の風土、この映画の世界観に引き込まれました。
俳優さんらの方言も上手い!本物に見える!さすが名俳優さんです。
宮沢賢治は、裕福な質店の長男として生まれました。賢治の名付け親は祖父。とーっても厳格。
それに比べて父、政次郎は愛情深くて前のめり、特に賢治には甘い父親でした。
賢治が小学生の時、赤痢になって入院した時には、
慌てて付き添う支度をしている母親を押しのけて、
「自分が入院中ずっと付き添う。お前は家を頼む」と言います。
祖父はそんな父を𠮟りつけます。
「たかが子供ごときの病気ぐらいで、父親が病院に行ってどうする
そんなことは母親に任せておけばいいだろお前は家業があるだろ」
→時代ですね。。。びっくりです
それに対して、
「お父さん、たかが子供じゃありません!賢治です!」
と祖父を突き飛ばし、病院にすっ飛んで行き、病室に泊まり込んで看病します。
賢治が赤痢から回復して退院すると同時に、政次郎は腸カタルになって入院。
その後も腸の不調を抱えることになりますが、賢治を恨んだりしません。
→お前のせいでと、恩着せがましいことを言う親はたくさんいそうですけど。
祖父は、そんな父に「お前は父親すぎる」と言いいます。
すごい表現だなと思いませんか?
この映画のキーワードだなと思います。
父は戸惑うのですが、
「私は明治という革命にふさわしい、新しい父親になります!」
と言うのです。→かっこいい
父親になる時、人は自分の父をモデルにします。
ある人は父そっくりに、
ある人は絶対父みたいにはなるもんか!という風に。
政次郎も、父をモデルにしながらも、父とは違う父に、
自分なりの父親になろうとしたのでしょう。
賢治は両親と会話する時には常に敬語なのです。
子供にとっては親は絶対者なのですね。
「お父さん、お話があります。学校に行かせて下さい」
→正座で、後ろの首が見えるくらい頭を下げてお願いする。
(私、やったことありませんけど。時代ですね)
親は絶対逆らってはいけない存在。従うべき存在。
しかも家は裕福で、長男で、家業を継ぐべき宿命を背負っている。
けれども賢治は従いたくない。
質屋を継ぐことを拒否し続けるのです。
父の愛を感じながらも、自分の意思は曲げません。
そして、いつも父親に認めてもらいたいと思っていて、いろいろなことに挑戦します。
けれどその試みはことごとく失敗します。
賢治はお金持ちのお坊ちゃまだったんです。
甘ちゃんでダメ男として描かれています。→意外でした。
そんな賢治に、ぶつかり合いながらも変わらない愛情を注ぎ続けた父。(母もですが)
まだ誰からも見向きもされない賢治の一番の理解者でファンでした。
父親の愛って、母の愛とはちょっと違う。
イメージでいうと太くて強いもの。
これは時代を超えて変わらないのだ。
父に愛された賢治は、
紆余曲折を経て自己実現出来た。
そして死後に世の中に受け入れられ、父を超えた。
父も賢治を認め、
自分を超えていった我が子を愛おしく思っている。
先立った娘のことも愛おしく思っている。
父の愛って、太くて強い。そしてとてつもなく優しい。
それを想像すると号泣してしまう
私も父親の愛が欲しかったな。
絶対に貰えなくて求めていたものが
この作品には描かれている。
だからこんなに泣けるのだろうな
妹、トシ役の森七菜さんも、素晴らしかったです。
アンデルセン童話が好きだった妹、トシへの愛が賢治の作品を生んだのです。
日本映画で、古い時代のもので、ここまで「父親すぎる」父の作品というのは珍しく、
そこが心を打つのかもしれません。
政次郎は老いた自分の父を見送り、娘も息子にも先立たれ見送っているのです
の作品でした。
そういえば、明日は父の日ですね。
あなたのお父さんはどんな人でしたか?
父親の愛をイメージするとどんな言葉が浮かんできますか?
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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