こんにちは
心理セラピストの野沢ゆりこです。
おもに東京・千葉で活動しています。
野沢ゆりこのプロフィールはこちら
どんな人に向けて活動しているの?
自己否定が強い
自分責め、罪悪感が強い
そんな人が過去はどうであれ、
「私っていいな」に変わるセラピー
を目指しています。
どんより曇り空の木曜日ですね。
いかがお過ごしですか?
寒さを感じる今日この頃、季節が進んでいますね。
「冬」といえば、何が浮かびますか?
私、冬の楽しみは少ないのですが、
クリスマスマーケットに行ってみたいなと思っています。
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今回は、心理でたびたび登場するワード
「条件つきの愛」と「無条件の愛」
この違いをひも解きます。
親が子どもを“ありのまま”に愛するとはどういうことか。
そしてなぜ愛に“条件”をつけてしまうのかを、心理セラピストの視点から解説します。
条件つきの愛・無条件の愛
心理から見る親子のかたち
はじめに
「いい子にしていたら好き」
「そんなことをする子は嫌い」
このような言葉に心当たりはありませんか?
この言葉には、
「いい子じゃないとあなたのことが嫌いになる」
「そんなことをしないなら、あなたを好きでいられる」
これらの言葉には、愛されるための条件が混ざっています。
心理の視点から「条件つきの愛」と「無条件の愛」の違いを整理し、
さらに「ありのままを愛せる親」「愛に条件をつけてしまう親」について考えていきます。
条件つきの愛とは
条件つきの愛とは、
「○○であれば愛される」
「○○しなければ認めてもらえない」
という前提の上に成り立つ愛です。
たとえば、
-
成績が良いときだけ褒められる
-
親の期待通りに振る舞うと安心される
-
「いい子」でいないと愛されない気がする
こうした愛は、子どもに「ありのままの自分では愛されない」というメッセージを与えます。
やがて子どもは「人の期待に応えなければ存在価値がない」と感じるようになり、
「自分を表現する自由」よりも「愛される安全」を優先して生きるようになります。
心理学ではこれを条件つき肯定(conditional positive regard)と呼びます。
子どもが自分の感情を抑え、他者の評価を基準に行動するようになる要因です。
無条件の愛とは
無条件の愛は、
「あなたは存在しているだけで大切」
というメッセージを伝える愛です。
「泣いてもいい」
「失敗してもいい」
「怒ってもいい」
そのままのあなたを受け入れる、安心のまなざし。
心理学では無条件の肯定的関心(unconditional positive regard)と呼ばれます。
これは、子どもの心に深い安心感と自己肯定の根を育てます。
子どもが「どんな自分でも愛されている」と感じるとき、
安心して失敗でき、感情を素直に表現し、自分を大切にできるようになります。
親ができる小さな実践
親が「無条件の愛」を伝えるためにできることは、
大きなことではなく、日常の中の小さな瞬間です。
-
行動は注意しても、「存在」は否定しない
-
「あなたはダメな子」ではなく、「その行動は困るね」と区別して伝える
-
「できた・できない」より、「どう感じたの?」と感情を受け止める
「うまくいかなくても、あなたは大切」
この一言が、子どもの心に「無条件の安心」を根づかせます。
ありのままを愛せる親とは
① 自分を受け入れている親
自分の欠点や弱さを責めず、「それでも私は価値がある」と思える親は、子どもにも同じまなざしを向けることができます。
自己受容ができている親は、子どもの行動を“評価”ではなく“理解”で見つめることができるのです。
② 子どもを「自分とは別の存在」として尊重できる親
ありのままを愛せる親は、子どもを「自分の延長」ではなく、ひとりの人格として尊重します。
「この子にはこの子のペースがある」
そう信じて見守る姿勢が、子どもの内側に“信頼されている感覚”を育てます。
③ 愛情表現を恐れない親
抱きしめる、笑いかける、話を聴く――
こうした日常の愛情表現を自然にできる親は、
子どもに「自分は愛されている」と実感させます。
無条件の愛は、言葉よりも“態度”で伝わるのです。
愛情に条件をつける親とは
① 自分が無条件の愛を知らない親
条件つきの愛を与えてしまう親の多くは、
かつて自分も「条件つきでしか愛されなかった」経験をしています。
「いい子にしていなければ」
「親をがっかりさせてはいけない」
その学習が無意識に再現され、
「人は条件を満たしてやっと愛される」と信じ込んでしまうのです。
② 不安や恐れで子どもをコントロールする親
「このままでは社会で困るのでは」
「失敗したらかわいそう」
そんな不安が、子どもを“正しく導こうとする愛”に変わっていきます。
けれどその根底には、「自分が否定される怖さ」が隠れていることもあります。
愛が恐れと結びつくと、子どもは“親の安心”を守るために生きるようになります。
③ 成果や評価を愛と混同する親
「成功」「努力」「優秀さ」を愛と結びつける社会の中で、無意識に“成果=愛される条件”という価値観を持つこともあります。
でも子どもが求めているのは、
「何ができたか」ではなく「どんな自分でも大丈夫」という感覚なのです。
恐れから信頼へ
ありのままを愛せる親と、条件をつける親の違いは、
「恐れ」から関わるか、「信頼」から関わるかにあります。
子どもを信頼するには、まず自分を信頼すること。
「完璧でなくてもいい」
「失敗しても大丈夫」
そう思えるようになったとき、
親の中の愛は、少しずつやわらかく、深いものへと変化していきます。
愛する力は、自分を責めるのではなく、自分を受け入れることから育ちます。
親がセラピーや内省を通して、自分を受容できるようになると、
子どもへの関わり方が自然と変わっていきます。
そして不思議なことに、
親が変わると、子供も静かに変化していくのです。
私自身も、条件つきの愛の中で育ちました。
「ありのままの私で存在していい」という感覚は、
長い間、まったく理解できませんでした。
最初にその言葉を聞いたときは、驚きました。
「は???そんなことあるわけないでしょ⁈」
それくらい、「何かができなければ」「優秀でなければ」生きる価値がないと思い込んいたのです。
けれど今はようやく、
「私の価値は、もともとここにあるもの」
という感覚が静かに根づいています。
幼少期に身についた思い込みはとても強く、
一朝一夕には消えないものです。
でも、気づくことから癒しは始まります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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