こんにちは
奈良の旅の記事も最後となります。
旅行1日目に戻り、真言宗豊山派総本山長谷寺で撮ってきた写真をご紹介したいと思います。
↓長谷寺の総門、仁王門です。
↓奈良の長谷寺と言えば、この登廊(のぼりろう)ですよね。
若かりし頃、友人と来た時以来で、ほとんど忘れていたのに、この登廊だけは覚えていました。
↓さすがに長いですね。1段1段は低いですが399段あるそうで、気合をいれないといけませんね
↓途中、外から撮った登廊です。
↓振り返って、下の方を見てみました。
吊るされている長谷型灯籠も、雰囲気あっていいですね。
↓登廊は上中下の三廊に分かれていて、下・中廊の間に手水舎がありました。
↓「ガオーッ」の龍がお出迎えです
↓登廊からの風景を撮っていたら、下の方から大勢の人のカラコロという下駄の音が聞こえてきました。
僧侶の方々が移動していたみたいです。
ほとんど分からないと思うので載せますが、この写真に写り込んでいました。
こちらのお寺では僧侶の撮影はNGなので、ハッキリ分かるような写真を撮るためのズームはできません。
登廊を移動される姿や掃き掃除をされる姿、お経をあげられる姿、どれもステキな画になりそうで、撮りたくてウズウズしました。
すっごく残念ですが、グッと我慢しました
↓なので、せめてイメージ写真をと思い、他のお寺で撮らせていただいた僧侶の方の後ろ姿を合成しました
こちらのお寺は、僧侶の方がホントに一般参拝者の近い所にいらっしゃるんですよ。
目の前でパシャパシャされたら、修行やお仕事どころじゃなくなりますものね。
NGになるのも分かるんですが、遠くから後ろ姿とか斜め横とか、個人が特定できない位には撮りたかったなぁというのが正直な気持ちです
↓長い登廊を上りきって、やっと本堂に着きました。
あるお寺の番組で、「その古刹は人が祈っている姿がとても美しい」と紹介されていました。
それがこの本堂で祈る姿を横から見たところなんですが、良くも悪くもこの日は暑さで人影なく、貸し切り状態だったので、その美しい姿を見ることはできませんでした。
この先の相の間を挟んで、向かって右側にご本尊十一面観音菩薩立像が安置されている正堂(内陣)、左が礼堂(外陣)、そのまた左が舞台になっていました。
↓本堂の舞台に来ました。
↓伽藍と初瀬の街並が見える絶景でした
↓舞台を撮ってみました。
↓こちらの本堂で祀られる、楠の霊木を用いて造られ、高さが10m余りある大きな十一面観音菩薩像は、全国に広がる長谷観音の根本像なんだそうです。
同じ木から造られ、衆生済度の誓願を込め、開眼供養を修した行基によって海中へ奉じられ、15年後に相模国の沖合の海面に現れ、祀られるようになった鎌倉の長谷寺のご本尊が、像高9.18mなので、そちらよりも高いことになりますね。
この写真に写っている所が礼堂で、朝の勤行の時にあがらせてもらえました。
↓舞台から五重塔がチラッ|д゚)と姿を見せています
↓突然、生きている龍みたいにモクモクと飛び出してきた雲と、後ろの天狗杉と一緒に記念撮影をしました
↓こんな日陰の休憩所と、木陰を転々としながら撮影していました。
日陰から出る時に、「さぁ、行くか!」と気合を入れて次の日陰まで撮影移動する感じは、雨の日に雨宿りしながら撮影するのと気分的には一緒でした
↓で、猛暑のせいで本堂から随分遠くに感じた五重塔です。
戦後日本で初めて建てられた五重塔なんだそうです。
「昭和の名塔」と呼ばれているだけあって鮮やかで綺麗です。
↓木陰に導かれて進んだ先に、弘法大師御影堂
この辺りも雰囲気が良かったです。
↓さて、こちらは少し雰囲気が変わって、翌朝、勤行の前に撮った登廊です。
↓舞台からの風景も雰囲気が違いますかね?
夏時間の朝の勤行は、午前6時30分からなので、お宿の人からは6時に宿の玄関を出るといいと言われていました。
私たちはそれよりも15分早く出て、ゆっくり朝の散策を楽しみながら向かうことにしました。
ずっと炎天下での外出だったので、お宿の方は朝は涼しいからと安心した様子で見送って下さいました。
でも、犬の散歩で朝がどんな感じか知っていた私は、5時半回るともう暑いんだけどね~という気分でした。
それでも、昼間と比べればまだマシなので、いくらか体は軽かったです。
仁王門前の参拝入山受付はまだ開いておらず、本堂での受付となりました。
時間まで舞台で待っていると、沢山の僧侶の方々が勤行の準備に勤しんでいました。
相の間を進んで行き、お参りする一般参拝者の女性を見て、私たちもご本尊に朝のご挨拶をした方がいいのかな?と思いました
でも、ドヤドヤと準備に奔走する僧侶の方々の中を、割って入ってまでお参りしなければならないほど、緊迫した状況でもないのでやめておきました
ボーッと待っていると、皆さん「おはようございます」と挨拶してくださって、その中でも有髪の尼僧の方の笑顔が印象的でした
準備ができると、礼堂に上がるよう指示を受けました。
「こちらにどうぞ」と言われて見た先が、礼堂の一番前でした。
「一番前?」と驚いていると、僧侶の皆さんが「そうです、どうぞどうぞ
」という雰囲気で手招きをしてくださいます。
座ってみると、更にビックリ、後ろにズララ~と沢山の僧侶が並んで座り、目の前は相の間を挟んでご本尊、その内陣には大太鼓とまた僧侶の方々。
そして、一番ビックリしたのが、たまたま一番左に座っていた私の隣のちょっと前に、一般参拝者のためのガイド役の僧侶が座られ、お経をあげ始めたのです
えええ~、今まで色々なお寺で勤行に参加させてもらいましたが、こんなに近くに僧侶の方がいらっしゃるのは初めてだし、それに後ろはなかった
前、後ろ、そして隣から、ずっと生で聴きたかった節回しの素晴らしい、あの錫杖経が響いてきました
まさに生きた5.1ch状態で(と言っても、隣の方がウーファー役をやっているわけではない)お経に包まれ、また息づかいが聞こえてくる距離での朗々とした声と迫力に、クラクラしてしばらく鳥肌が立っていました。
後から分かったのですが、学僧さんも混ざっていて、それで人数が多かったみたいです。
後ろからも響いてきたのもあって、迫力は今までの中で一番凄く、とにかく素晴らしいの一言に尽きます。
一応言っておきますが、錫杖経を、線の細い若いお坊さんが耳元近くであげてくれたからと、そんな不純な理由じゃないですからね!
途中、床に垂れ下がる法衣の袖をチラ見したり、手の先にある梵字の書かれた扇子を見て、いいなぁ~、あれってそれぞれ結縁した仏様の梵字の扇子なのかな?それともご本尊かな?分かるように少しは梵字を覚えておけば良かったなどと、そんな雑念がわいたりしましたが、決してそんな不埒な理由じゃありません、ハイ!
あ、でもすぐ近くだから、前方遠くの後ろ向き大勢よりも、迫力がプラスされるのはありますよね
真夏のキツイ神社仏閣旅行でしたが、最後の朝に素晴らしい勤行に参加し、かねてから聴きたかった長谷寺の錫杖経と、観音経、般若心経、真言等々ボリュームたっぷりのお経を、大迫力で聴くことができて最高でした。
↓最後の日は、この後、京都まで戻り、菩提寺と同じ宗派の本山にお参りし、帰路につきました。
こちらは帰りの長谷寺駅で撮れたメスのイソヒヨドリさんです
海の近くでなくてもいるんですね。
ツバメのヒナが迎えてくれた長谷寺の旅は、イソヒヨドリさんのお見送りで終わりました。
猛暑奈良の旅は、ここまでとします。
皆さまにはお付き合いいただきありがとうございました
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ここまでご覧いいただき ありがとうございました