ホミン小説「秘密」#44「Revive」 | 東方神起小説 Lily♡ホミンの香り

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ユノとチャンミンがいる限り
みんなと一緒に「We are T!」

 

 

 

 

 

#44「Revive」

 

 

 

 

翌朝チャンミンは、いつもと同じように、

夜明け前に目を覚ました。

ゆっくりと瞼を開いたが、

見慣れない風景に頭が追い付かない。

 

ここはまだ夢の中かと思いつつ

重い目を擦りながら寝返りを打つと、

こつん、と何かが額にぶつかった。

窮屈な視界に広がったのは

ピントが合わない程に近すぎるユノの寝顔だ。


「、、、っ!!」

 

息を呑む、とはこういう事か。

チャンミンは全身を弓のように

ピンと張ったまま後ずさり、

ユノの顔を覗き見る。

 

 

「、、、そうか。僕は昨夜ここで寝たんだ」

 

独り言を呟きながら人差し指をのばして

ユノの唇にそっと触れてみた。

 

「、、、う、、、ん、」

 

小さな声を漏らしたものの、

まだ起きる気配はない。

ユノが起きてしまわないように

はだけたブランケットをそっと掛けなおし、

ゆっくりとベッドを抜け出してキッチンへ向かった。

 

本来なら起きてすぐ店に向かうところだが、

昨夜ヒョクチェとカカオトークで話し合い、

今日の昼間は臨時休業にしたので

何も急ぐ用事は無い。

 

けれど、ユノはいつも通り出勤しなければならないので

起き出してくるまでの間、

朝食の支度をしておくことにした。

特別な人のためだけに料理するのも

なかなかいい気分だな、と考えながら。

 

 

「それにしても、ユノの部屋はやけに冷えるな。やっぱり、空調の調子が悪いんじゃないのかなぁ」

 

腕をごしごしと擦りながら、独り言を呟いた。

普通、熱を必要とする調理をしているのならば、

部屋の温度は自然と上がっていくものだ。

真冬であっても汗をかくことだってある。

ところが今は、IHコンロを2つとも使い、

オーブンまで使っているにも関わらず、

いつまで経っても肌寒い。


「ユノはどうなんだろう、、、って、あぁ、もうこんな時間。そろそろ起こさないと、」

 

チャンミンが起きてから1時間ほど経ち、

すっかり朝食の支度は整ったというのに

ユノは部屋からまだ出て来ない。

まだ眠っているんだろうと思い、

スケートのように床を滑って寝室に向かうと、

ユノは既に目を覚まし、

ベッドの上に座ってぼんやりとしていた。

 

「ぅわっ。起きてたの」

 

「、、、あぁ、、、チャンミン、、、良かった」

 

「ん?なに?」

 

「起きたらチャンミンが隣に居ないから、昨日の事は夢だったのかと思った」

 

 

 

「ったく(笑)、ほら、早く起きて支度しないと。朝ごはん出来てるよ」

 

「はいはい。王子様の仰る通りに、、、って、あれ?このセリフ、いつかどこかでチャンミンに言った事あるような、、、」

 

「、、、僕も言われた事あるような、、、あぁ、もう良いからとにかく早く顔洗って!あと1時間で全部済まさなくちゃいけないんだから」

 

「あー、チャンミンに世話を焼かれる朝って楽しいなー♪」

 

 

そう言いながらユノはようやくベッドを出て、

通りすがりにチャンミンの頬にキスをしてから

バスルームに向かった。

 

 

 

━─━─━─━─━─

 

 

 

一方その頃、ドンへとヒョクチェも同じように、

自宅で朝食をとっていた。

 

 

「ねぇドンへ。あの二人どうなったかな。まさかいきなり一線超えちゃった、なんて事あるかな」

 

「、、、野暮なこと言って」

 

「早く結ばれたらいいのに。その行為がどんなに重要な意味を持つか、、、今すぐバラしてしまいたい」

 

「お前は、ったく。今はまだ待つんだ。我慢だぞ、ガ、マ、ン。いいから黙って飯食え。ほら、あーーんしてみ」

 

 

 

「そういえば、ヒチョルさんから連絡あって、昨夜ふたりと軽く接触したらしいよ」

 

「あぁ、俺のところにも知らせて来たよ。けど、あいつら反応無しだったって、、、」

 

「らしいね、、、かつての大親友、もっと言えば身内なのに寂しいね。ま、僕たちの事も分かってないみたいだから仕方ないか(笑)」

 

「まだまだ、秘密が多いな。俺たち、、、」

 

 

 

 

 

 

つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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