ホミン小説Snowy prince・155「Snowy」(再) | 東方神起小説 Lily♡ホミンの香り

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ユノとチャンミンがいる限り
みんなと一緒に「We are T!」

※久しぶりなので、思い出していただくために再アップ~~(;・∀・)

 

 

 

Snowy prince・155「Snowy」

 

 

 

 

「え、、、、対価がユノって、、、どういう事!そんな事聞いてないし望んでない!」

 

 

一瞬で頭に血が上り、ユノの肩を強く掴んだ。

 

 

「いゃ待っ、、ちょ、落ち着けよ」

 

「ユノには絶対に指一本触れさせない。いくら陛下でもだ」

 

 

僕の望みは未来永劫ユノと一緒に暮らしていくことだ。

やっと出逢えた愛する人を手放したりなどするものか。

 

 

「そもそもどうしてそんな事に!そんな勝手な事、」

 

「ユノ自身が提案したからさ」

 

「なっ!、、、僕は?僕の事はどう思ってるわけ」

 

「だから落ち着けって。俺は別に、お前を置いて火の国に行く訳じゃない。必要なのは俺の体力かな」

 

 

「体力?」

 

「つまりこういう事。良く聞いてて」

 

 

ヒニムの説明によると、

現在のユノは火の者とも氷の者とも言えるという、

稀に見る極めて貴重な中間の存在であるが、

自分の持つ能力でさえも曖昧な状態。

要はその両方の能力を最大限引き出した状態で

ふたつほどの宝石を創り上げ、然るべき場所に捧げるという。

 

 

「然るべき場所って、僕の国では王の間の鏡、、、か」

 

「間違いない」

 

「火の国にも似たような物があるよ。炎と陛下を代々司るものがね」

 

「それにしても両方の能力を最大限って、、、ユノはもぅ氷を生み出すなんて出来ないでしょう?」

 

「んー、、、お前次第かもね」

 

「どういう、、、、んっ、、、」

 

 

言葉に詰まると、ユノがクスッと鼻先で笑い、

僕の顎に指先をかけて唇をついばんだ。

今それどころじゃないのに僕ときたら

迂闊にも頬が熱くなってしまって困るったらない。

 

 

 

「チャンミン可愛いな(クス)、欲しくなった?ん?」

 

「何言って、、、今そんな事、」

 

「ほんとは?」

 

「、、、ちょっと。またひどく殴られたいの?、、、そういう話しは僕のいない所でごゆっくり!」

 

「(笑)、ごめん。けど、激しくすればひょっとして、、、なんてさ」

 

「ったく、、、あんたってほんと馬鹿な事ばっかり」

 

「あ、殴っちゃう?」

 

「いいえ。強ち嘘でもないでしょうからやめとく。けど、、、とにかくユノはどうしたって火の力の方が強いんだから、氷の方は修行しなくてはね。どんなに辛くても、、、どんなに痛みを感じても」

 

「痛みなんて全く平気。チャンミンの望みを叶える為なら、なんて事ないさ」

 

「もし、、、その心が融けてしまったら、、、?」

 

「大丈夫。そうならないと信じてろ。融けてたまるかよ。な、チャンミン♪」

 

「ん、、、うん、、、」

 

ユノが決めた事なのだから、今さら僕には何も言えず、

二人の会話を黙って聞いているしかなかった。

もし少しでも、ユノが苦痛を感じるようならとても黙ってなんか居られないけど

ユノが大丈夫というのならばその言葉を信じ、

全力でサポートするのが僕の務めだと思ってる。

 

 

そしてその日からユノは、氷を生み出す練習を始めた。

どういう訳か僕たちが身体を交えてからしばらくは

お互いが持つ能力も同じように備わっていたのに

今は本来自分が持っていた能力が9割を占め、

例えば僕は、とても湿気たマッチを擦ったくらいの火しか出せないし

ユノは砂よりも小さな雪を数粒しか出せないといった風だ。

 

 

そのことに気付いた後、

いつだったか愛し合った翌日にふと、

試してみようということになった。

 

けれど、僕の手のひらは一瞬にして火が付いたように

熱くなって真っ赤になり、慌てたユノが咄嗟に

僕の手を引っ張ってバスルームに行き、

焦りすぎたせいで、二人して頭から冷たいシャワーを浴びてしまったのを思い出した。

 

それは笑い話になっていたけれど、

もはや笑ってる場合では無くなった。

 

 

 

ユノの氷の具合は、数時間を掛けて、小指の爪の半分にも満たない程の

小さな粒なら出すことが出来たけれど、

体力の消耗が激しく、三日間ほどベッドから動けなかった。

 

今にして思えばそれは

僕たちがそれぞれの国の王子だという立場を

いずれ自覚するために必要だったのかもしれないと

こじつけるように納得したけれど、、、。

 

今となっては再びその力が必要なのだから、

なにか良い方法は無いものかと、

ユノの傍で見守りながら、僕なりに模索していた。

 

 

 

 

 

 

 

つづく

 

 

 

 

゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚

 

 

 

良い休日を

 

 

。+.。ヽ(*>∀<*)ノ。.+。

 

 

 

 

 

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