ホミン小説Snowy prince・134「始動」 | 東方神起小説 Lily♡ホミンの香り

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ユノとチャンミンがいる限り
みんなと一緒に「We are T!」





Snowy prince・134「始動」





「なんだよ。僕に聞きたい事って。」

「うん、、、、」


ユノは小さく返事をした後で、少し躊躇っているように僕を見たから
合図のつもりで瞬きと一緒に、一度頷いた。


「あのさ、ヒニムはしばらく人間界で暮らしてたんだよな」

「そうだけど?」

「時間の流れが違うのに、どうして若いままなの?」

「、、、チャンミンの質問も同じ事?」

「えぇ。Snowyでは、王だけが生み出す特別な氷を口に含まなければ、人間界へ出ていくことは出来ません。時空の歪みに寄って、時の流れの影響を受けてしまいます」

「、、、ふぅ、、、ん」



僕の母が人間界でユノと出逢った時老婆の姿になっていたのは
母が氷を口にする事無く出て行ってしまったからだ。

それは納得出来るのだけど、僕とユノが最も疑問に感じているのは
ユノ自身のことについてだ。

僕たちは始め、ユノがお母さんのお腹の中に居たまま
人間界へ出て行った為に、ユノ自身は歪みの影響を受けずに済んだと思っていた。
ところが、事実は違う。

ユノはSnowy王国で生れ、氷を含む間もなく
人間界へと連れ出されたわけだ。
それなのにユノはSnowyと同じ時の流れで過ごし
歳を重ねてきた。
ヒニムもまた然り。


「なるほどねぇ、、、チャンミンの説明は完璧だね。わかりやすい」

「俺とヒニムがこの国の王子だからなのか?」

「、、、まぁ、近からず遠からず、って感じかな」

「どういうこと?」

「つまり、僕達だけじゃない。この国の人達はみ~んなそうなの。この国で生きる選択した人たちは皆、時の流れをすり抜ける事が出来るわけ」

「どうしてそんな事を?」

「だってそうでなければ、開国した意味がなくなるでしょう?だから、陛下がご自分の力と引き換えにね、、、そうなさったの」

「対価か、、、、」

「そういう事」

「、、、それほど大きな変化なんだな」


ユノはそう言って少し沈んだ表情をして俯いてしまったのだけど
ヒニムはクスクスと笑いながら、とても軽く声を掛けた。

「な~~にシケた顔してんだよ、っとに鬱陶しいなぁ(笑)。、、、言っとくけど、Snowyが開国したってチャンミンにはなんの影響も及ばないよ」

「え、、、でも、」

「お前さ、僕の話しちゃんと聞いてたの?つまり、この国で生きる選択をした人達はどういう人達?よく考えて」

「、、、、、あっ!!」


さっきのヒニムの話しをもう一度思い出して、
僕は思わず顔が真っ赤になってしまった。


「(クスクス)チャンミンは分かったね(笑)、つまりこういう事よユノ。外界から来てこの国の人と結婚した人達、、、ぶっちゃけ、この国の者とヤッちゃった人はもぅこの国の人なわけ。即ち、チャンミンも、、、でしょっ!!ヤッたでしょ!あんた達は!」

「ぶっ(笑)!、、、はい、、、うん(笑)」


何てことだ、、、

めちゃくちゃ恥ずかしいじゃないか!

けど、これで納得出来たし、安心もした。
つまり僕はユノと結ばれた時点で火の国の者。
という事は、既に陛下が対価を払ってくれている訳だから
僕には何の変化も起こらないという事だ。

例えば何年人間界で過ごしたとしても
いちいち氷を食べなくても平気。


「じゃぁ、俺たちこのまま人間界へ行っても良いんだな」

「そういう事。僕たちは急激に歳を取る事は無い。けど、Snowy達は別だよ。チャンミンが与えた氷の期限は守らないと、、、」

「、、、、」

「だからさ、要するに時間がない。さっさと行かなくっちゃ!あんた達をトップスターにしなきゃならないんだから!」

「俺たち予定では、明日の午後には一度王国へ戻るつもりなんだ」

「、、、ホビット達と話し合って、王国の留守を頼まなくちゃ」


そしてもうひとつ。
僕達に協力する為、一緒に旅立つと言ってくれたヒニムは、
まだそのことを両陛下に話していない。



「ヒニム。ちゃんと話して理解を得て」

「わかってる。心配しなくて大丈夫」


ーーー


翌日、僕とユノの気持ちは昨日より少し違っていた。
何しろ僕たちは、少なくとも一年、、、
うぅん、もしかしたら2年ぐらいはここへ来れないだろう。

名残惜しいような、少し寂しい気分だった。

だから僕たちは、城へ着いてもすぐに中へは入らず、
目と心に焼き付ける様に
庭を散歩したり景色を眺めたり、
ゆっくりと歩いて城を一周したりした。


ヒニムは僕達と同行する許しを得る為、先に両陛下の元へと行き
話しが着いたら呼びに来ると言っていたのに、一向に姿を現さず
ようやくやってきたのは、およそ2時間近くも経ってからだった。


「ごめんごめん、遅くなって」

「どうだった」

「じーーーーさんは良いのよ。元々ノリの良い人だから。、、、問題はあんたのバーーーちゃん!!!」

「、、、やっぱり反対?」

「いゃ、反対って言うかなんというか、、、条件があるって」

「どんな」

「ユノとチャンミンに」

「俺たち!?」

「、、、なんか僕、分かった気がする」

「多分それ正解」

「あぁ~~~、、、やな予感しかしない」






つづく












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