ホミン小説Snowy prince・135「始動」 | 東方神起小説 Lily♡ホミンの香り

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ユノとチャンミンがいる限り
みんなと一緒に「We are T!」






Snowy prince・135「始動」




ヒニムは、僕達と共に人間界へ旅に出る事を両陛下に打ち明けた。
Snowyを取り戻すための計画も全て説明したところ、
お二人とも快く承諾して下さり、むしろSnowy復活を見届けるまでは
戻ってこなくても良いとまで仰ったそうだ。


「ところがさ、あんたのお婆様ときたら本当に我が儘なんだから」

「ふ(笑)、で、なんだって?」

「ユノとヒニムにだけなら分かるけど、ユノと僕って、、、もぅアレでしょ、、、」

「そ。要は、君たちを国民全員に見せびらかしたいわけよ」

「ただの紹介、、、じゃなくて、まさかアレ?」

「決まってるじゃない!あんた達をお披露目すんのよ!ザ・ロイヤルウェディング」

「、、、やっぱり」

「やだよ!なんで!良いじゃん今で無くても!そもそも俺は王位を継ぐつもりなんてないんだし、わざわざ公開しなくたっていいってば!」


ユノはあからさまに嫌がったけど、
僕は一体どんな衣装を着せられるのだろうかと、
まさかドレスなんて事はないよねと自分に言い聞かせつつ
あの王妃様ならやり兼ねない、なんて思い、
不安で胸がドキドキしていた。


「とにかく、いう事きいてやってよ!ちょっと綺麗な服着て立ってれば良いんだからさ」

「やだって!そんな事する必要ないじゃん!」


ユノに至ってはただ単純にあの言葉通りで、
王位を継がない自分は立場を公開する必要はないと考えていたから
言い聞かせるヒニムに反抗し、まるで駄々っ子のようにごねまくって、
とうとうその場から逃げ出そうとした程だ。

でも、一枚も二枚も上手(うわて)のヒニムに、
がっちり腕を掴まれていたから、結局は未遂に終わったという有り様。

見てて飽きないこのふたりに
思わず僕は笑い転げた。


「クックック(笑)、ユノ。諦めて。僕はドレスでもなんでも着る覚悟決める(笑)」

「なっ!おまっ!、、、な、チャンミン、もぅ良いからさ。このまま帰ろうぜ」

「そんな。ダメだよ」

「ユノ!あんたまで我が儘言うんじゃないの!ったく、バーさんにそっくりね!、、、あのね、王位は関係ないの。あんたは、俺は直系の孫だぞっって事を国民に知らせる義務があるでしょ。それと、、、僕の事は気にしなくて良いんだよ」

「、、、気にするよ」

「バっカだな(笑)、、、僕は今の暮らしに不満何てないんだし、王位を狙ってこのポジションを維持してるわけじゃない。、、、って僕の事は良いから、ほらっ!両陛下がお待ちよ!いらっしゃい」

「さ、行こう行こう(笑)」

「あぁ、、、気が進まないな」



何だかんだの末、やっと両陛下のお部屋へ向かっていたところ、
数人のメイドさんがバタバタと走ってきて
王妃様の言いつけでで迎えに来たと言う。


「ったく!大人しく待ってらんないの??」

ーーーヒチョル様、ユノ様、チャンミン様。これからお召替えをして頂きます

「え!まさか僕、ドレス、、、、、」

ーーーチャンミン様が?、いいぇ、ご安心なさいませ。どなたもドレスではありません。けれど、とても美しいお洋服ですよ

「何で今なんだろ?」

「、、、まさか、メディアを利用するつもりかしら?」

ーーーあの、、、ご存知ないのですか?本日午後より、お城ではお二人の披露宴が執り行われる事になっています、、そしてその模様は、国中に同時放送される事になっているのです

「なっ!!!じゃぁ選択の余地なしじゃん!、、、、あぁ、やられたな(笑)」

「だね(笑)まぁ、良いんじゃない?僕、綺麗な服着るの大好き」

「王妃ったら嬉しさ爆発で暴走しまくりね。、、、ま、敬老の意味を込めて、お付き合いしましょ(笑)」


そんなわけで僕達は、王妃が内々に準備していたという洋服に着替えさせられ、
ヘアスタイルやちょっとしたメイクまで施されてから、
両陛下の元へ向かった。


「、、、、こんちは」


揃いの衣装を身にまとった僕たちの姿を見た両陛下は
一瞬言葉を失って、王妃はお口に手を充てて涙ぐみ、今にも涙が零れそう。
僕たちはなんだか照れくさくて、鼻の頭をムズムズと掻きながら
王妃様の元へ歩み寄り、そっと抱きしめた。


ーーーみんなとても素敵。思った通りだわ。、、、チャンミンは女の子みたいにとっても可愛らしい(笑)

「クスクス、喜んでいいのかな?(笑)、、、あの、素晴らしい洋服を本当に有難う御座います。、、、これ、一体いつ、、、」

ーーー君から手紙が届いてすぐに、妻が最高の贈り物をしたいと言って悩んだ末に、仕立て屋を呼んで大急ぎで作らせたのだよ

「サイズ、よく分かったね」

ーーーとりあえず、ヒチョルをモデルにしたの(笑)

「とりあえずで悪かったね」

ーーーあら、ごめんなさいヒチョル(笑)、それでね、あなた方が到着してから仕立て屋にこっそり実寸を測らせて、お直しして貰ったのよ

「いつの間に(笑)、、、王妃様には驚かされるばかり。、、だけど、本当に嬉しいです」



それから、何も知らずにいた僕達三人は
今日の流れを執事から説明されながら
城の中を慌ただしく駆け回る多くの従僕や使用人たちを
まるでスクリーンの中の出来事のように眺めていた。

説明を聞き終えた僕たちは、特に何もすることも無いから
今も当時のまま残されているユノのお母さんの部屋へ行き
披露宴までのんびり過ごすことにした。



「、、、なんも知らなったのは僕達だけって、、、どういう事だろうね、まったく」

「お前たちはこう、、人前に出るの慣れてるから平気だろうけど、俺めっちゃ疲れる」

「ふ(笑)僕だって苦手だよ。元々ひどい人見知りだし」

「ま、両陛下の気持ちも分かるけどさ。、、、ちょっと強引なやり方だけど、君たちを二度と手離さないための作戦ね」

「存在を公にすれば俺たちが逃げられない、的な」

「そゆことーーー。、、、ところで、なんで僕はこんな古めかしい王子の衣装になのかな。ったく、あんたのばーーさんはセンス良いんだか悪いんだか」

「女神なのか悪魔なのかわかんねーな」

「ふたりともひどい(笑)でも、伝統的な服装でしょ。正直このデザインは、ヒニムにしか着こなせないと思う。美しいヒニムだからこそ、このブルーが映えるんだ」

「そ、、、そう?まぁ、そう言われればそうかもね。うん、そうだそうだ。僕だからこそ。うんうん」

「た~~~んじゅん(笑)」

「っるっさい!」



やがて時は過ぎて行き、数人の従者を伴って
執事が僕たちを呼びに来た。

大広間に行くと、既に多くの来賓が集まっており、
僕たちは一段高い位置になるよう設置された壇上の席へと導かれた。

そんな中、定刻通りに扉が開かれ、
正装した両陛下がゆっくりと入場されると、
多くの報道陣が次々とカメラのシャッターを切る音が広間に響き、
どうやら同時放送も始まったようだ。

両陛下からの挨拶とお言葉を頂き、
それから司会を務める執事から、いよいよユノの存在が明かされた。


僕の事もありのままに紹介された。
僕はSnowyの王であり、ユノのパートナーだと。
ここに来ているのは、先日の晩餐会にもいらっしゃっていた方々だから
どなたも驚かれることは無く、ただ拍手をして僕たちを
受け入れて下さり、歓迎して下さった。



王位を継ぐ者がどちらなのか、
もしや発表するつもりなのかとも思っていたけれど
それについて陛下のお口から触れられる事は無く、とりあえず僕たちがホッとしたのは言うまでもない。

同時放送は30分足らずで終了したのだが、
パーティーは2時間ほど続いただろうか。
何だかんだいっても、ユノは最後まで気を抜く事は無く
常に凛とした姿勢と笑顔を絶やさずに立派で
僕はまた、、、惚れ直した(笑)

ヒニムは、衣装に文句を言ってた割りには
ひっきりなしに多くの女性に囲まれ、まんざらでもなさそうで
両陛下も、ユノもヒニムもみんなもずっと笑顔だったから
僕は本当に、、、本当に幸せだなと感じていた。

最後に陛下から宴の終わりを告げられ、僕達は来賓を残して
先に退席し、王の間へ移動した。


ーーーお前たち三人とも、明日には旅立つのだね

「えぇ。一刻も早く計画を実行したいから、、、」

ーーーヒチョルも行ってしまうのね、、、寂しくなるわ、、、

「本当に、、、申し訳ありません。僕の国の為に、、、」

「違うんだよ、チャンミン。薔薇の水やりが大変になるからあんな事言ってんの。、、、けどさ王妃様。僕が帰ってくるまで、絶対に枯らしたりしちゃだめだよ」

ーーー分かってますよ、、、ヒチョルの帰りを、薔薇と共に待ってるわ

ーーー三人とも、必ずやり遂げるのだよ。私たちはここからいつも見守っている。何か困ったことがあればすぐに遣いをよこすから、どんな些細な事でも報せなさい

「あぁ、、、ありがとう、、、、」

「、、、感謝致します」

ーーーここでお別れなのね、、、いってらっしゃい。わたくしの可愛い孫たち、、、

ーーー必ず無事に戻っておいで



そして僕たちは最後に写真を残して両陛下とお別れをして
ヒにムの家に戻り、ワインで一杯やりながら
まるでキャンプにでも行くような感じで
やいやいと旅立ちの支度をした。


明日の朝早くに、いよいよ僕達は
ここ、火の国を
あとにする。








つづく




゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ 





お休みだし、眠れないからキリの良いところまで
一気に書いちゃった(/ω\)


※書き終えた今は午前2:47分、、、
ブ━━∵;(;:゜:鑾;゜;,);:∵━━ッ!!早く寝ろや!っつーねwww









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