ホミン小説Snowy prince・97「旅立ち」 | 東方神起小説 Lily♡ホミンの香り

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ユノとチャンミンがいる限り
みんなと一緒に「We are T!」





Snowy prince・97「旅立ち」






「俺たちの事、みんなに話そう。」


ユノの申し出に、僕は正直、躊躇いが無いとは言い切れず
直ぐに返事をすることが出来なかった。

だって僕たちは、、、
「同性」なのだから。


「チャンミン、、、?」


だけど、、、
生まれて初めて心から愛しく、とても大切な人と巡り会い、
これから先、彼と二人で、我が雪の王国で生きていくことを
みんなに伝えるのは、最後の責任であるのかも知れない。

それに、
最後ぐらい「王」ではなく、
「シム・チャンミン」としての姿を見せても
良いんじゃないかと思った。


「、、、ん。わかった。ユノがそうすると決めたのなら、僕もそれでいい。」



そう告げると、ユノもミノも小さく息を吐き
ちらりと顔を見合わせて、安心したように笑った。

それから僕たちは、ミノが用意してくれた朝食をとり、
身支度を整えてから馬車へと向かった。
荷台には既に、ユノが山に籠って作った
大量の金のブロックが入った袋も積まれている。

「これ、いつの間に、、、」

「ミノが今朝運んでくれたんだ。門を出る前に各世帯に配布してもらう手配もしてる。あ、勝手に話を進めちゃったけど、良かったかな?」

「もちろんだよ。国民の為に労を費やしてくれて、、、本当にありがとう、ユノ。」

「このぐらいの事しか出来なかったけど、今の俺の精一杯(笑)、、、さ、行こうか。」

「あーーー!ちょっと待って下さい!」


馬車に乗り込もうとした僕たちを
ミノがなにやら大慌てで引き止めて
ポケットから植物の種を取り出し、
それぞれ僕たちの手のひらに乗せてぶつぶつと呪文を唱え始めた。

「なに?もぅ時間ないだろ?、」

「良いから!ふたりともそのまま。動かないで、、、(ブツブツ、、、)」

その直後、ミノは腕を伸ばして空に(くう)に向けて円を描き
僕たちの手のひらに、勢いよく何かを落とすような仕草をした。
少しの圧力が加わって、白い煙りと共に現れたのは、、、、

「これは僕的なコーディネートの仕上げ。さ、お二人とも胸に挿して差し上げますから、こちらを向いて。」

僕たちの掌の上で、ミノの能力によって種から姿を変えた物。
それは、誇らしげに咲いた、美しい花のコサージュだ。


「よし。出来た。われながら中々良い出来栄え♪、、、僕は幼いころから思ってた。将来王子様がご結婚なさる時、僕が作ったコサージュやブーケを使って頂こう、って。、、、その願いが今日やっと叶ったよ。、、、ありがとうチャンミン。それと、おめでとう。」

「ミノ、、、そんな事を思ってたの、、、。ありがとう、、、」

「、、、さ!行きましょう。お二人とも中に乗って。今日は僕が御者を務めます。」



僕たちはすっかり人気(ひとけ)の無くなった街並みを
馬車に揺られながらゆっくりと進んだ。
昨日までここで暮らしていたはずの
みんなの姿や賑やかな声を思い出すと
胸のあたりがぎゅうっと詰まる感じがした。



「チャンミン、、、寂しい?」

「ん?、、、そんな事ない、っていうのは嘘だね。」

「、、、けど、俺がお前の寂しさを埋めてあげる。ずっとそばに居るよ。、、、愛してる。」

「うん、、、わかってる、(クスクス)」

そっと重ねられた唇は
まるで僕を包み込むように優しかった。





━─━─━─━─━─



城から20分ほどかけて、いよいよ大門へ到着した。
まだ早い時間ではあるにも関わらず、
荷車を引いた国民たちが集まっており

ここに残るホビットや妖精たちも来ていて
僕たちを出迎え、馬車のドアを開き手を差し伸べてくれた。


「ありがとう。君たちも来てくれたんだね。」

「もちろんです王様。さ、お手をこちらに。、、、あぁ?あんた確か、ユンホっていう医者だな。あんたも居たのか。」

「こんにちは。ユノ、と呼んで下さって構いません。」

「いゃ、ユノ様、だ。」

「、、、へ?そ、そりゃ一体どういう事で、、、、」






つづく





゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ 





あぁ、、、やっとお盆休みが終わりました。
なんて慌ただしかったのでしょう、、、

楽しかったのは、映画を観に行ったコトぐらいかしら、、、


ところで、
我が家にもちゃんと仏様が帰って来ていたようです。
みなさんお馴染みのウチの熟女犬がずっと
「何か」を目で追ったりしてましたのでw


若くして亡くなった弟なら良いのにな、と思いましたが
彼はそんなタイプじゃないし、多分違うw
酒飲みの父だと思います(笑)



さて、Snowyもここまで来ましたけども、お楽しみ頂けてますでしょうか。
相変わらず、お話しの進み具合がゆっくりだし、
文字数も多くて、読み手さんは大変だと思うのですが、、、

どのシーンも流れが大切なので、手を抜かずに書いています。
どうか皆様。
頑張って、そして、ラクな気持ちで読み進めて下されば嬉しいです
ハート

ん~、、、今後はですね、
もうひと波乱、ありそうな無さそうな、あるかもな無いかもな、、、
そんな感じです(笑)←


「波乱に満ちた、、、ハラハラハラ、、、」


あ、、、
チャンスニちゃん、ありがと

わざわざごめんね、、、
( ̄ー ̄;




どうか引き続き、Snowyを可愛がって下さいませ♪

いつもありがとうございますにこにこ




Lily







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