
通訳という職業柄、未知の英語表現に出会い、
訳出がうまくできないという窮地に立つと
背中が凍りつきます。
以前、某大手メーカーさんでの会議中に突然
“Apples-to-Apples Comparison” (りんご対りんごの比較)
という言葉が出てきて背中が冷たくなったことを
今でも覚えています。
会議のテーマはコスト削減についてでした。
同じ材料を使ったら。。。同じ輸送経路を使ったら。。。
のような流れでコスト比較の話が進んでいたので
きっと、同じ条件で、同じ土俵で比較したら。。。
という意味でお話されてる!と気がつきました。
「同一条件での比較」と訳して、恐る恐る出席している方々の
顔色を伺うと。。。
納得した表情で聞き入っている様子。
あー、良かった!
おそらく、”apples and oranges” から派生しているの
かなと予測します。。。
「リンゴとオレンジを比べるようなものだ」つまり
「基本的に全く違うもの」
「とうてい比べられない」という文脈で使います。
リリーズ・トランサポート
莉々紀子