声優の夢を諦めた私は、ある日、さくらももこのエッセイと出会った。
(前回のお話はこちら)
今まで本を読んで腹を抱えて笑うことがなかったのに、初めて爆笑を経験し、私の中でヘレンケラーが「ウォーター!」と叫ぶに至るような衝撃が走った。
これだ!!!
私もさくらももこのように、人を笑わせる文章が書きたい!!
そこで、日常をテーマに文章を書くことを習慣化した。
中学三年生の後半、国語の授業でスピーチをすることとなり、さくらももこのような文体でイギリス生活のことを面白おかしく書いたエッセイを読み上げた。
すると、クラスの皆が大爆笑。
おお!
こんなにも私の文章がウケている!!
もっと書きたい、書き続けたい!!!
◇
気づけばとある進学校へ進み、女子高生になっていた。
学校で一人芝居のような寸劇を披露して皆を笑わせることに勤しみ、喜劇役者のような日々を送る。
そうだ!!
中学の時のように、文章でも皆を笑わせよう!!
そこでとあるホームページを立ち上げ、そこに爆笑エッセイと称して、日常感じたことを思いのままに綴った文章を載せ、皆に広めた。
すると、友だちのお母さんたちまで読み始めるという良いのか悪いのかという事態に至った。
しかし、新作を楽しみ待っていてくれる人まで現れたのを期に、「文章を書く人になりたい!」と強く思い始める。
そう、エッセイストになる!!!
決意を固め、大学は文学部(文芸系)を目指すことに決めたのが、高校二年生の夏である。
+ゆりじのお仕事ヒストリア③+へ続く…。
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