生徒と最近、気持ちやしぐさを現わす言葉や慣用句を勉強している。
その中に、『ふくれっ面』という言葉があった。
「…ふくれっ面?」
「そう、怒っている時とかに、頬をふくらました顔のことだよ。こんな感じで。」
意味はなんとなく分かっている様子だった。
「まぁ、あんまり、怒っているからって、ほっぺふくらます人いないけどね。実際にはぶりっ子で、たまにしている人がいるくらい。」
「ぶりっ子?」
「モテたくて、わざと可愛いアピールする女子のことだよ。こんな風に!」
「もぅ!○○くんのいじわるぅ!」
「……。」
教えるために演技してみせるも、自分で自分に寒気がする。
「じゃあ、こういう子のことは、ふくれっ面っ子?」
ふくれっ面っ子。
か、可愛ええ。
そして、新しい。
「いや、ふくれっ面っ子とは言わないかな。ぶりっこだね。」
最後に生徒が作った例文:
『ねぇ、あの子、またふくれっ面してる~。』
ふくれっ面の意味も、ぶりっこの意味も織り込んだ、すばらしい例文であった。
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