息子が、「オカマ」という存在を知ったのは、主にクレヨンしんちゃんを通してである。
NETFLIXで観た、歴代のクレヨンしんちゃんの映画には、必ずと言っていいほど、オカマが登場している。
ちなみに、私が大好きなオカマキャラクターは、ジョマとマカオ。
クレヨンしんちゃんのグッズショップで、オカマの魔女、ジョマとマカオのシースルーのピンク色をした巾着が欲しくなってしまったほどだ。
息子も、野原一家を死に物狂いで追いかける、ジョマとマカオに大爆笑し、オカマって面白いんだ、と少々の好感を持ったらしい。
ちなみに、もう一人気になるオカマキャラクター
『嵐を呼ぶ栄光のやきにくロード』に出てくるトラックドライバー
しかし、映画『グレムリン2』で登場した、女体化したグレムリンには、恐れを抱いていた。
私が、女体化したグレムリンの真似をしようものなら、本気になって殺しにかかってくるのだ。
「うっふ~ん!!結婚して~ん♡ちゅっちゅっ♡」
「本当やめろ!!死ね~!!」
◇
さて、先日、とある男子高校の文化祭へ訪れた時のことだ。
男子校ならではの、女装コンテストが行われていた。
校内には、エントリーしている男の子たちの女性化した写真が飾ってあり、それぞれ番号がふられていた。
私たちが、その中から、誰が一番美しく魅力的かをジャッジし、投票する仕組みだ。
「はるくん、ミスコンだって!やろうよ、投票!」
「えー…、何コレ?女?」
「違う違う、みんな男なんだけど、女の人の恰好して、誰が一番きれいか競っているの。選んであげようよ。番号書いて、箱に入れるだけ!」
「えー…じゃあ…6番かな…。」
息子が投票すると…
「どうもありがとう♡ 6番で~す♡」
と、6番本人が姿を現した。
その時は、無表情の息子であったが、
「ママ、どうしよう、オレ初めてオカマ見ちゃった。」
「いや、あれは女装しているだけ・・・。」
と、後から受けた衝撃を表現していた。
そんな息子の顔が、少し女の子にも見えるなと思って、一年前に撮った証明写真に、とある落書きをしたことは、秘密にしておこうと思う。