数年前から、時折夫に、「アフロディーテ」と呼ばれている。
初めて呼ばれた時は、何かほざいているなと、あまり理解していなかった。
「おはよう!アフロディーテ!!今日も美しいね!!!」
「は!?」
「どうしたんだい?アフロディーテ!!」
「アフロディーテって何!?」
「愛と美の女神、ギリシャ神話さ♪」
「気持ち悪いな、朝から。」
「おじさんいつも気持ち悪いって言われる・・・。」
「あのさ、私ばっかりギリシャ神の名、付けられてわけ分からんから、息子にもなおたんにもギリシャ神名付けなよ!!アフロディーテの息子って何ていう名前なのさ!?」
「・・・愛神エロス。」
「・・・息子にギリシャ名付けるのはやめておこうか。」
「・・・うん。」
アフロディーテの夫の名を聞きそびれ、やはり何故か私だけが、ギリシャ神の名で呼ばれているのである。
「アフロディーテ!!」
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