先日、「本当にあった怖い話」が放映された。
息子はかなり怖がりなのだが、怖い話にとても興味があり、時々「ママー、怖い話して?」とリクエストしてくる。
「本当にあった怖い話、今度やるから観てみれば?」
「嫌だよ~!でも、じいじ、ばあばんちで映ってるやつをママの携帯で観られなら観たい~。」
!?!?!?
こういうこと!?
じいじ、ばあばんちのテレビを、私の携帯越しで観たいと主張している。
映画「リング」で、呪いのビデオを祖父母に観せ、難を逃れたエピソード、ここで現実に!?
放映日の夜(21時過ぎ)、テレビ電話を実家につないでみた。
「こんな時間にどうしたのー?」
「あー、はるが本当にあった怖い話が観たいんだって~。」
「自分ちでテレビつければいいじゃん。」
「そうなんだけど、怖いから、携帯越しで観たいんだってー。」
「なんじゃそれ!?」
文句を言いながら、ばあばは、テレビのチャンネルを「本当にあった怖い話」に替えた。
「いやだ~、もう怖いんですけど・・・。音が怖い・・・。」
すかさず、ふとんにくるまる息子。
「ちょっとー!はるくん、観てんの!?ばあば、こんなの観たくないんですけど!!」
黙る息子。
「はるくん観ないんなら、ばあばテレビ消す!!」
ブチッ!!
「じゃあ、ばあば~、じいじのテレビつけてー。」
「なにそれ-!わかった、じゃあじいじの部屋行くねー。」←孫の言うことは良く聞く
ちなみに、この時、私の父、きみじは寝入っていた。
◇
「ちょっと!!!テレビつけるね!!!はるくんから、電話きたから!」
「○▲◇×~!!!!こりゃー!!!!なんだぁ!!!」
寝ていたのに、急に電気がつくわ、テレビがつくわで、混乱しているじいじ。
テレビがついたと思ったら、いきなり「本当にあった怖い話」のクライマックスシーンが流れる。
「なんか怖いな・・・。」
寝ぼけているが、観ているようだ。
肝心な息子は、全く観ていない。
テレビでは、そろそろやばいのが出てくるな、という場面・・・。
「うわぁぁぁぁぁあぁ~!!!!!」
父きみじの大発狂。
息子、大爆笑。
夜たたき起こされ、起きた瞬間怖い話の震撼シーンを無理矢理観させられたじいじ。
携帯から聞こえる孫の馬鹿笑いが眠気と恐怖を覚ましたにちがいない。
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