先日の大雪で歩いて保育園まで迎えに行かなければならなくなった。
いつもは自転車でスイスイスイ~♪とひとっ走りなのだが、ちんたら歩くので時間がかかる。
このちんたら歩いている間に、何か面白いことがしたい。
そこで、例のオンライン英会話(音声のみ)をすることにした。
選んだのは、フィリピン人。
写真で拝見したところ、白縁メガネをかけ、頭にピンクの花飾りをつけた、見るからに個性的な人だった。
どう扱ったら良いのだろう・・・。
とりあえず、電話のような形なので、教材を使った会話練習ではなく「フリートーク」という、ただの食っちゃべるコースを選択。
「Hi!!」
「Hi!!」
まず自己紹介をしろというので、適当に趣味や家族構成を伝え、スーパー銭湯という名の温泉によく行くことを話した。
すると、「温泉」というキーワードに食いつき、白縁メガネピンク先生は、以前日本に遊びに来た際、温泉を堪能したと話す。
その後、姪っ子の話に始まり、亡くなったお父さんの話をし出した。
段々、白縁メガネピンク先生の人生相談になってきている。
私は「Yes」か「I see」、「That’s sad.」 くらいしか発言してないんですけど!?
これは英会話のレッスンと言えるのか!?
白縁メガネピンク先生の相談相手として、なぜこの大雪の中歩かなければならないのだ!
ただ無言で雪の中を歩くだけでもしんどいのに、白縁メガネピンク先生の愚痴(しかも英語で!)を聞きながら、氷上をナマケモノばりの速度で恐る恐る歩いている私。
何かの罰ゲームなのか!?
早くも、保育園が見えてきたのだが、あと10分は白縁メガネピンク先生と話さなければならない。予想よりも早く到着してしまったせいで、この極寒の中、レッスンを始めてしまったばかりに立ち往生だ。
「Yurina!!! I enjoyed talking with you a lot today! Hope to see you soon!」
あー良かった。やっと終わった。
ああ、そうだな、あんたは楽しんだだろうよ、いっぱい話せて良かったな!
やるせなさで涙が凍りそうであった。