+ことばあそびレストラン+
石渡ちひろ【文】、石井聖岳【絵】
こどもの「食」に対する興味はとても強い。
もちろん、鉄ちゃんのタマゴである息子は「やこうれっしゃ」にも食いついていたが、
何度も「もう1回!」と言われたのが、「ことばあそびレストラン」であった。
ページを開くと・・・
「おにぎり おこると おっかない」
「かげに かくれる かきごおり」
などと、ひらがなの順番で、あまり関連性のないストーリーが展開されている。
なぜおにぎりがおこっているのか。
なぜかげにかきごおりがかくれているのか。
一瞬疑問に思った私だが、息子はもっと疑問に思ったらしい。
「どうしておにぎり怒ってるの~?」
「たぶん、かき氷がおにぎり盗んだんだよ。」
「・・・・・・。」
やたらとこのページに食いつき、先へ行こうとしない。
そして最後のページ。
登場してきた食べ物キャラクターたちが大集合。
すかさず息子、
「おにぎり、まだ怒ってるね・・・。」
おわかりだろうか。
おにぎりが、かき氷を追いかけ回しているのを。
かき氷もおにぎりを盗んだばかりに、フィナーレにとんだ災難である。
おそらくこの後、ニンジン三姉妹の下で落下しているコロッケ同様、床に落ちていくのだろう。
息子のおにぎりとかき氷への執着は、「もう1回!」という言葉とともに続くのであった。
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ちなみに・・・
この文を、セクシーに読んであげたらウケていた。
レモンがやたらセクシーだったので。
文章のリズム感、日本語のまろやかな音と個性あふれる食べ物キャラの融合が楽しい本であった。
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