10月も下旬になり、すっかり寒くなったので、寝冷えしないようにと、息子に厚めのズボンをはかせることにした。
夜中、もぞもぞ動く気配があったので、目を開けると、息子は何故かオムツまるだし。
おまけにスフィンクスのポーズ(スフィンクスのポーズについて、詳しくは+スフィンクス+ 。)になっている。
ド――――――ン
「どんな寝相だ!ズボンはどこいった!夢遊スフィンクスとは、恐ろしい・・・。」
ズボンをはかせ、再び眠りにつかせた。
「ちっ、もう朝か…。」
悲しくも、息子に起こされる朝は早い。
布団に埋もれている息子を抱き上げると、ズボンの片方の足の穴に、両方の足を入れていた。
「お前は人魚か…。寝相がひどすぎる。」
10時間の眠りの中で、スフィンクスやら人魚やら、謎の生物に姿を変えた息子は、ハツラツと宙を泳いでいる。
そんな変化に振り回され、睡眠を阻害される毎日の私は、衰弱した半魚人のようであった。
あぁ、怪物親子。
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