はるの教育に良いだろうと思い、水上公園に連れて来た。
風にそよそよと揺れる木々や湖に泳ぐカモ、景色に溶け込む秋の虫の鳴き声…。
この自然に触れさせ、豊かな心を育てたい…。
そっと息子を見ると、野菜ジュースと格闘していた。
景色を見る気ゼロ!一日野菜これ一本!
・・・・・・・・。
持ちたそうにしていたので、持たせたら、いつの間にかストローで飲んでいるではないか!
5カ月でストロー使えるんかい!!

「ちょ、ちょっとダメだよ!」

ワ―――――ン!!!
とりあげると号泣。
彼の視界にあるものは、野菜ジュースただ1本のみ。
秋の虫の鳴き声も、自分の鳴き声でかき消されていたことだろう。
せっかく乗ったボートでは、爆睡し、

無理矢理連れて行った滑り台では、足をすっていた・・・
「ギャ!ごめん・・・。」
彼が水上公園で得たもの。
それは、野菜ジュースがうまいということだ。
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