産まれてから2週間経つと、赤ちゃんの健診を出産した病院でやってくれる。
2週間健診の後は、1カ月、2カ月、3カ月、6カ月…と、健診は続いていく。

主な検診項目は、

●体重の増加 (私の病院では、1日25g~50g増を理想としている。)
●赤ちゃんの診察
●問診 (便の色、体の動きなど)
●その他 (母乳について、お母さんの悩み相談)
である。
◇
出産後、我が子にとって初めての外出。

時間が迫っていたことにより、お乳を中途半端に飲ませたため、ぐずっている。
しかし、どうすることもできないので、おくるみに包み、外に出た。
すると…

太陽の光が恐ろしくまぶしいようで、とたんにしかめ面。
そのまま車に乗り込む。

ブルルル―――ン!!というエンジン音と振動に怯えているのか、数分前まで泣きそうだったのに、急に地蔵のように固まってしまった。

約30分の走行中、ぴくりとも動かない。
その時思った。
これは防衛本能なのではないか!?

自然界では、いつ敵に襲われるか分からない。
食うか食われるかの世界である。
赤ちゃんは敵を撃退するほどの力がないので、気づかれないようにするしかない。
そこで、「死んだふり」である。
声を押し殺し、とにかくオーラを消しているのだ。
きっと周りの騒音を聞いて、「これはまずいぞ!」と思ったに違いない。
一瞬母乳飲みたさに、泣きそうな顔をしていたが、最後まで声を洩らさなかった。

この慎重派なお地蔵様を乗せた車は、いよいよ産院に到着した。

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