カップルや新婚夫婦の耳かきといえば、基本ラブいシーンを想像するだろう。
男のロマン。
しかし、私がダーリンにする耳かきは、もはや格闘である。
①
②
③
④
ダーリンは、自分でごくたまに耳かきをしているらしいのだが、全然きれいになっておらず、耳の穴を覗く度、耳垢が見えるのだ。
｢ダーリン！もっと頻繁にやらなきゃ！綿棒とかで優しくさするんじゃなくて、こういう元祖耳かきで掻きだして、かゆければ指突っ込んで、ぐりぐりして取らなきゃ！｣
｢分かった―！ ｣
しかし、ダーリンの意外と太い指では耳の穴に入らず…
｢ええい！こうなったら私がやるよ！｣
そうして①～④が繰り返される。
①
②
③
④
｢ねぇ、何で取っても取ってもエンドレスに出てくるの～！子どもか老人みたいだよ…。あぁ、耳垢見過ぎて気分が悪くなってきた…。｣
｢おおっ！すごい！ひゃひゃ！！｣
私が驚愕している顔を見て、半分面白がっている。
砂金だったら良いのに…と、掘ってザクザクの耳垢を見て思うのだった…。
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