「○○さーん!」
名前が呼ばれ、診察室に入る。
3度目のクール女医との対面だ。
「体調に変わりはないですか。」
「昨日から風邪気味で…。」
「薬を出しましょうか?それとも、うがいなどして、しばらく様子を見ます?」
「ひどくなった時が困るので、一応もらっておきたいんですが…。 」
もらっておくだけ、もらっておき、本当に悪化しない限りは飲まないようしようと考えた。
「はい、分かりました。では、赤ちゃんの様子を見ていきますので、隣の部屋に移動してください。」
「あのー…主人も一緒に入ってはダメですか。」
「ご主人様には、ご遠慮いただいております。」
ダーリンは、我が子の動きを見たがっていたのが、どうやら本人以外は見られないようだった。
◇
早速、超音波映像を見ると、一回り大きくなった赤ちゃんが確認できた。
厚みが増し、まるでずんぐりむっくりしたドラえもんのようだ。
「心臓もちゃんと動いていますね。順調に大きくなっています。」
ダーリンとともに超音波写真を見る。
「では、本日出産予定日を決定します。平成26年4月19日です。」
「おお!」
「おお!」
「市役所で、次の検診までに母子手帳をもらってきてください。次回から助成券「検診費用が無料になる券)が使えます。」
その後、病院の案内ファイルをもらい、
本格的に妊婦生活のスタートを切ったような気がした。
平成26年4月19日に向かって、ゆっくりのんびり、「よーい、ドン!!」
クスッと笑ったら、ポチッとお願いします![]()

