先日、久しぶりに映画鑑賞会が我が家で行われた。
作品は、「アンドリューNDR114」である。

これは、ロビンウイリアムス主演のSFヒューマン映画で、主人公であるロボットが人間の家族と触れ合い、やがて人間を愛し、自らも人間になりたいと願い、成長していく物語である。

アンドリューは、毎日健気に、仕えている家族の家事を手伝っているのだが、その姿が今のダーリンと重なってくる…。
クライマックス、アンドリューは、ついにほぼ人間の体に近づき、愛する女性と共に暮らすことになる。
世界裁判で、自分を人間とし、その女性との結婚を認めて欲しいと主張する。

しかし、裁判官は、アンドリューが未だ、不老不死であるロボットの特徴を持っていることを指摘し、訴えは取り下げられてしまう。
その後、アンドリューは信頼する博士の下、ついに「寿命」を手に入れる。
その日から、彼は月日と共に老いていく。

もはや、不老不死とは言えなくなったアンドリューは、再び裁判を起こし、自分を人間とし、愛する女性を妻と認めて欲しいと訴え続ける。
彼の熱い思いが人々の心を動かし、ついに人間として、そして彼女との結婚が認められたのは、死が迫る直前の病室でであった。

アンドリューは、幸せそうに微笑み、妻の手をとり、静かに息を引き取った。

◇
目から涙があふれていた。

「うお~~!!最近、たくさん家事手伝ってくれてありがとう!!」
「う、うん。どうしたの…?」

「ありがてぇ~と思ってさ。それと、過労で死んじゃ駄目だようォ…うぅ。」←何か、はき違えている…。

「死なない、死なない(笑)」
私はしばらく泣き続けた。
「アンドリューNDR114」は、家族に素直に「ありがとう」と言える魔法をかけてくれる。
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