結婚して新居に引っ越しした当初、ダーリンのクローゼットは整理整頓されていた。

しかし、あれから8カ月…
ダーリンのクローゼットが、荒れるに荒れていた。

(基本的に、自分のクローゼットは自分で管理している。)
一体、この8カ月の間、クローゼットに何が起こったのだ。
超局地的台風、又は、地震が発生したのか?
いや、犯人はこの人である

大らかで大雑把なO型です。

「ダーリン…私、この3連休に計画していることがあるのだよ。」
「え…。」

「Youのクローゼットの整理だよ!!」
「一緒に手伝うから、おいで!!」
「・・・・・・・・・・・。」

ダーリンの手を引き、クローゼットの前まで連れて行く。

「さぁ、開けたまえ。」
ギ―――ッ。

目をそらすダーリン。

「コホン。前々から気になっていたのだが、この和同開珎(昔のお金)的な物体は、何かね?」

「…それは、1人暮らしの時に持っていた、ガスコンロの一部だよ。」
「どうして、我が家のクローゼットの中にあるのかね…。」
「…さぁ。」
それから、目を逸らし、含み笑いを続けるダーリンと共に、黙々と片づけ、ついに引越した当初見られた美しいクローゼットに生まれ変わらせることができた。

「ありがとう。」
…これがその、和同開珎である
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