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ケチャダンスを観終わり、夕食へと「ブルガリホテル」へ向かう。

ブルガリホテルは、我らの宿、フォーシーズンズとは違い、黒が基調のシックでモダンなインテリアで統一されてた。

この日、ブルガリホテルでロマンチックディナーを楽しむというのに、すっかり忘れていたため、
「Made in India」の着古したように見える服を着ていた。

ダイニングに通されると、初めにドリンクの案内があった。

「ドリンクは、水とスパークリングウォーター以外は、有料デス。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「スパークリングウォーター!!」
「スパークリングウォーター!!」
「有料」という言葉で、ドリンクメニューを見る間もなく、無料の飲み物を頼んだ。

「Oh, That's all ? (それで全てでしょうか?)」
「That's all !!(あぁ全てだ!(2回目)」
「That's all !!(あぁ全てだ!(2回目)」
もう、値段と格闘することもなくなった我々は、安心してスパークリングウォーターをすすっていた。

「スパークリングでも、ブルガリのは、何か炭酸に重厚感がある気がするよ。」
「そうね。」
周りの客に目をやると、セレブオーラを身にまとう、色っぽい欧米女性が目に入った。

「うお~~!!何かあの人、モデルみたい!!ひょう柄のワンピースなんて着てるよ!!大阪のおばちゃんみたいにならないところがすごいね!!」

「彼氏的な人、白い靴なんか履いて、キメてる~~!!」
「・・・・石田純一みたい。」
「・・・・・・・・・・・・。」

「あの外国人男性、まさか日本人にそんなこと言われているなんて、思ってないだろうね。」

私たちがブルガリホテルのロマンチックディナーで楽しんだ会話は、『向かいの席の外国人が石田純一っぽい』という話だった…。
ロマンチックもくそもない。

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