前回のダーリンと私シリーズは、こちらから
+ゆりじの野生語+
初夢…一:富士、二:鷹、三:なすびが縁起良いとされる。
私の夢には、富士も鷹もなすびも出てきやせず、代わりに謎のイケメンおぼっちゃんが出てきた。
シャツから石鹸の香りがしそうな男である。
何故か、この爽やかおぼっちゃんと、大正浪漫風の古風なワンピースを着た私がボートに乗っている。
「お嬢さん、僕と遠いところへ行きましょう…!」
イケメン坊ちゃんがいきり立って、身を乗り出す。
「もしあなたについて行ったら、あの人にはもう二度と会えない気がするんです。(そんなの耐えられないんで、行きません。)」
私は、なおぴょんが恋しくて、イケメンおぼっちゃんのお誘いを、断っていた。
その時、頭の中で思い出していたなおぴょん像は、もにょもにょ、もじもじしていた。
私の初夢は、もにょもにょ、もじもじしているなおぴょん像とともに幕を閉じたのだった。