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―2012年5月5日、こどもの日、決戦の日
前日、「一番良いスーツ着ていきます!」と宣言していたダーリンは、大汗をかきながら我が家へやって来た。
ダイニングテーブルへ通し、両親が席につくと、ダーリンは手土産の新宿TAKANOのフルーツと地元富山のお酒を手渡す。
さらに、「よろしくお願いします。」と言って、名刺を父と母に差し出した。
すると、名刺がぷるぷると蒟蒻ゼリーのようになっている!
がんばってる!!
少し世間話をした後、本題に入る…
「昨年より、ゆりさんとお付き合いさせていただいておりまして…かくかくしかじか」
「ゆりさんとの結婚を許していただけないかと…」
父母「あぁ、はい。」
あっさり!!
ダーリンは、早口でしゃべっていたせいか、口が乾きっぱなし。
それを見かねて母が、コーヒーを勧める。
「飲んで下さいね。」
手元に置いてあるのは、ブラックコーヒーのホット。
ダーリンは、本当は猫舌なのだ。
そして甘党だから、ミルクと砂糖ありありタイプなのである。
そっとミルクを勧めようとした瞬間…
ぐびぐびぐび!!!!
ブラックコーヒー、しかもホットを一気飲み!
口が乾ききっているところに、ホットかつブラックのコーヒー一気飲みって拷問に近い。
ダーリンの心の中のイメージ↓
きっと緊張していたのだ・・・
その後は、とても和やかなムードの中、交流ができた。
一件落着、そう思った矢先…
母 「お話には聞いてましたけど、なお○さんがとても真面目な方で安心しました!」
「いやっははー!!!本当はただの変態ですから!」
・・・・・・・・・!?
「ねぇ、変態ですよね?私!」
「…あぁ…まぁ、うん。変態といえば、変態だね。」
・・・・・・・・・・・・・・・
何故か2人そろって、変態アピールをする帰り際。
こうして、ゆり家の家族は、自己PR「ただの変態」男の熱い心に胸打たれ、ダーリンを静かに受け入れたのであった。