以前ある方からいただいたメールを読んで、納得したのでシェアしたいと思います。

少々長いですが、読んでみてください。




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ある農場経営者にお会いして話を聞いたら、
面白いことをおっしゃってました。

「農業ビジネスに将来性があると思います。
だから当分、ここで学ばせて下さい!弟子入りさせて下さい!」

という若者が来たそうです。

学校を卒業してどこぞの大手企業に入ったものの、
「起業したい。これからは農業ビジネスだ!」
と思ったらしく、雑誌の記事で見たその農場に飛び込んできたというのです。

農業ビジネスの将来性と自分の夢を熱く語るので、それならば試しに受け入れてみるかと思い、鍬を手渡して
「じゃあ行こうか」
と立ち上がったところ、その若者はキョトンとした顔をして、
「え、僕も耕すんですか…?」
などと言ったそうです。

社長も
「え、どういうこと…?」
と話がかみ合わない。

その若者の話をもっと詳しく聞いてみると、彼の
「学ばせて下さい、弟子入りさせて下さい」
というのは、どうやら
「農場経営のノウハウやテクニックをできる限りかいつまんで教えてもらえますよね?」
ということだったらしいのです。

そして、
「思っていたのと何か違うので…」
と、畑も一度も見ることもなく、その日のうちに帰っていったとのこと。


最近はどの世界の人と話しても、こういう人がやたら増えている、という話をよく聞きます。

「修行させて下さい!弟子入りさせて下さい!」
と言って、熱意の見せ方だけはとても上手なのですが、いとも簡単に
「なんか思っていたのと違うんで…」
とあっさり姿を消していくという人が多い。

「修行」
は、キャンセルできるものだと思ってるんですね。

もしくは、妥協が許されるものだと思っている。

「ママに反対されました」
「彼氏に反対されました」
「会社に反対されました」
「こんなに努力できません」

こんなことは中学生が言うことです。

弟子入りって何のためにするんでしょうか?
師匠は何のために存在しているんでしょうか?

成果を出していない自分の判断で動いてる時点でおかしいですよね。

修行とは弟子入りした時点で成果が出るまでは、全て師匠の判断を素直に受け入れることですよね。


ある広告制作会社が、広告業界の将来に貢献できればと、広告業界を目指す学生向けに「企画講座」をやりました。

無料で教えてもらえるということもあって、たくさんの学生が集まりました。

みんなでまず、企画案を作るというワークをするのですが、
「この企画案はここがダメです」
と評価しただけで、次からは半分以上の学生が脱落するのだそうです。

「ああ、こういう企画案はダメなんだ。勉強になるなあ」
ということではなく、
「自分の企画がダメって言われるんだったら、もう無理」
などと、簡単にドロップアウトしていくわけです。

そういう機会を無償で与えてくれている、ということに対する恩もない。

広告業界を目指す学生のために、何の見返りもなく無料で教える場を作っても、平気でそういう人が出てくるのです。


「こんなに大変だとは思わなかった」
「思っていたのとは全く違っていた」
というのは、
「修行」
にとって当たり前のことです。
修行とは大抵、思っていた以上に大変なものなのです。

それを乗り越えることが、
「修行」
です。

「こんなに大変だとは思わなかった。だからやめよう」
と思うのか、
「こんなに大変だとは思わなかった。だから気合を入れ直そう」
と思うのか。
その考え方の違いで、人生に違いが出てきます。
そしてラクなほう、ラクなほうへと流れていき、居心地のいい底流あたりのところで満足してしまうのです。

「やります!」
と口では言っておいて、やらない。
そういう人間が、自分も成長しないし、他人にも迷惑をかけるしで、一番始末に終えない人種です。
こういう人は、確実に使い物にならないので、誰からも信用を得られません。
周りから
「馬鹿な人だ」
「ガキだ」
などと馬鹿にされて終わりです。


新しいことにチャレンジする時には、必ず思った以上の困難が立ちふさがるもの。
ご両親の反対や、友達、彼氏彼女の反対などもつきものです。

「こんなに困難だとは思わなかった。だから乗り越えよう」
「こんなに反対されるとは思わなかった。だから認められるまでやりきろう。」
と考えることで、人は成長します。

逃げない人間になりたいですね。
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パティシエでも下積みを嫌い、すぐケーキ作りたいって言って、やらせてもらえなくて愚痴ばかり、終いには逃げ出す子が多々いました。

まず、逃げ出すのはありえないんですが、実際にいるんです。しかも、お店に連絡せず、無断欠勤をするんです。

それでも仲間は、励まし一緒にやろうとして、その子も復帰をするんだけど、またすぐ無断欠勤。
最後は裏切るような形で、お店を去る。
『働かせてもらえている、学ばせてもらっている』自覚が全くなかったようです。


皆、悲しくなりました。


大変なのは、当たり前なのに。
それを覚悟して、パティシエになったんじゃないのかぁ?って疑問ばかり。


私もパティシエになって、一年以上ケーキ作れませんでした。


辛いこと乗り越えて幾度に、この仕事好きだ。もっと頑張ろう。と、改めて思えることがたくさんありました。


だから、大変なことがあっても乗り越えようって何でも思えるようになりました。
乗り越えられたっていう、小さな自信があるから、またできるって思えるようになりました。


私も逃げない人間でいよう。