だけれどもわたしは、これが世間で言っている、『いじめ』だということに気が付いていなかった。
自分がしていたことも『いじめ』だと思っていなかったし。
鈍感なのはこの頃からだったんだね(ノ_・。)アホー
そしてわたしはこの頃、他人から、ベルちゃんって可愛いー♡と思われたいと、強く思い始め、ブリッコをし始めた。
とりあえず、歩く時は内股。
立ちポーズも内股。
誰と話す時も声は常に高く可愛く。
今思えば、自分に???????????ばかりだけど、この時は真面目にやっていた。
そして、この日々の努力は、誰にもバレていないと思っていた。
ある日の、給食の時間。
給食当番が休みで、担任の女の先生が代わりにスープを器に注ぐ係をしていた。
自分の給食は自分で並んで取るのだが、
わたしが先生の前まで来てスープを取ろうとした時…
「ブリッコが来た(笑)!」
と、先生に言われた。
鈍感なわたしですから、目の前で言われてるのに自分のことだとも思わず、愛想笑いをした。
すると、
「でたーーーーーブリッコーーーーーー(笑)!!!」
と、わたしを見ながら、わたしを指さして、楽しそうに笑っていた。
え………あたし…………?
わたしは精一杯の愛想笑いをして、何事もなかったかのように席に座った。
その光景を見ていた人は、わずかだったようで、しかもみんな大人しめの人達だったから、そのことで何か言われることはなかった。
給食を食べながら、胸がトクントクンいっていた。
この音が、誰かに聞こえているんではないかと、目をキョロキョロさせながら食べたけど、なんだか上手に飲み込めなかった。
掃除の時間、先生に用事を頼まれた。
その時、はっきりと、わたしに向かって、「おいブリッコ!」と言った。
いや、名前代わりに呼ばれた。
低い声で、あまり周りに聞こえない様に、ニヤニヤしながらそう呼んだ。
先生の用事をしている時、そういえば、ゆきちゃん達も誰かに向かってブリッコって言ってたなと思い出した。
わたしはこの時、ブリッコという意味がいまいちよくわかっていなくて、自分のしていることがブリッコだって分からなくて、ブリッコという言葉は自分に言ってるのではないと思っていた。
だから、先生が面と向かって言ってくれたことで、自分がブリッコだってことに気が付いた。
なにがソレなのかは、この時は分からなかった。

