子宮筋腫の診察を訪れた日。

 

初めて会う医師だったが、私の筋腫の画像データを見ると、

「これはかなり大きい上に、筋腫が沢山あるので、再発防止の為に子宮をとるか、

筋腫をとるか。ただ、筋腫だけを取った場合、何年か後に再発の可能性は確実にある。

そして、今筋腫をとらないと、2年後には15cmの大きさにまでなり、悪性の癌にだって

なる可能性もある。そして、生涯のうちに何度も何度も手術はしたくないと思うから、

本当は子宮を取るのが一番いいのだけど・・・」という見解だった。

当時、婚約中だった私は、どうしても妊娠はまだ諦められないとの気持ちを伝えた。

 

すると医師は、「妊娠を考えるなら、では子宮は取らずに筋腫は取った方がよい。今の12cmの大きさなら、ギリギリ腹腔鏡手術ができる!これがあと1年後とかになると、もう腹腔鏡ではできない手術になる。そして、妊娠を考えるのなら、尚更、今すぐに手術の決断をしないと、どんどん妊娠も遅れていく。手術までに、注射を3回してある程度筋腫を散らしてからでないと、手術ができない。そして、手術後も3ヶ月間は子作りが禁止。だから逆算して考えると、今決断しないと、もっともっと遅くなる。迷っている時間はない。」と仰られた。

 

癌センターでは緊急性がないので経過観察で良いと言われたのに、ここの病院では即手術の決断を迫られ、、、私の頭の中はパニック状態だった。

しかし、とても信頼のできる医師だったので、私は筋腫の手術を受ける決断をその場でした。

 

そこの病院は、総合病院なので、患者も多く、手術の予約が半年先まで埋まっていた。

だが、緊急性があるということで、その医師は、信頼できる他の医師の婦人科専門の病院を紹介してくださり、手術の際は、自分も立ち会うとまで仰ってくださった。

 

初めての手術で不安だったが、腹腔鏡手術をした友人達が皆、口を揃えて「腹腔鏡は楽だから大丈夫!」と言うので安心しきっていた。

そして、何よりも、紹介してくだった婦人科専門病院の女医師が本当に信頼できる医師で、

的確なアドバイスや、私の不安要素を全て払拭してくださるほど、心強い医師だったので、

全信頼をおき、安心して当日の手術に挑むことができた。