ハセガワ 1/72 VF1Sバトロイド バルキリー"マックス" 製作・レビュー | 英国とミニチュアと私

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 近年、古いプラモをヒィヒィ言いながら作ってきました。

 ついにカミさんから「見ていて何だかつらそうだから、たまには簡単なものを作ったらちょっと不満?」などと言われる有様。

 

 そこで、令和5年12月発売のハセガワ1/72VF1Sバトロイドバルキリー"マックス"を作ることにしました。

 新しいプラモですし、パーツも少なく、サイズも小さい。

 これなら余裕っしょ!

 …と考えたのが大間違いチーン

 

 このキット、実は基本的に2002年発売の商品のマイナーチェンジであり、実質的に古いキットだったんです。

 気付いたら、また古いキットを作っている滝汗!

 

 約2か月半かけて本日なんとか完成。

 これから作る方の御参考にレビューを。

 

カメラ まずは完成品

 

 シンプルなデザインながら、ハイディテールで見応えあり口笛

 全高約20センチ(ツノ含む)で、1/144のガンプラ程度の大きさ。

 カラーは以下のとおりカラーパレット

   白:ガンダムホワイト(クレオス水性)

   黒:ブラック(クレオス水性)

   青:ガンダムエアリアルブルー(クレオス水性)

   ガンポッド等:黒鉄色(クレオスラッカー)

 ツヤ消しトップコートを最後に吹いていますが、ガンポッド等は半光沢トップコートにしています。

 

 青の色で悩む方が結構いるのでは。

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※ HDリマスター版『超時空要塞マクロス・愛おぼえていますか』より。以下同じ。

 

 劇場版の多くの場面では、ほぼすみれ色。

 一瞬だけ写る↓のカットでは水色。

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 いずれにせよ、テレビ版のマックスのパーソナルカラーである濃い青ではないんですよね。

 個人的なイメージではガンダムエアリアルブルーがピッタリでした。

 

グッ 本キットの素晴らしいところ

 

 メーカーが「飛行機のハセガワ」と呼ばれるだけあって、リアルな細かいディテールが全身にビッシリ入っていますびっくり

 0.1mmの超硬ブレードで彫り直してスミ入れしました。

 正直、二度とやりたくない作業ですが滝汗、仕上がりはとんでもなく精密。ガンプラにはない魅力ですねおねがい

 

 あとVF1Aのヘッドと、腹部パーツの予備が付属しているので、VF1Aに換装できます!

 これは素晴らしいっ!

 近時のバンダイならまず別売商法に走るでしょうからね。

 こういうファンサービスができるメーカーは大事にしたくなります。

 

 ちなみに、劇場版のマックス機は、VF1Aでは腹部が青、VF1Sでは黒です。設定通りに塗りたい方は御注意を上差し

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もやもや このキットの残念なところ

 

 可動範囲がかなり限られます。

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 これくらいで勘弁してください、という感じ。

 

 原因は、何をするにしても足の付け根や肩、ガンポッドの後部が他のパーツに干渉することと、各パーツのクリアランスがキツく、コスレが恐くて動かせないこと滝汗

 設計を少し工夫するだけで何とかなったと思うんですけどね。

 

 そして…最大の難点は、とにかく作りにくいことですチーン

 

注意 製作上の注意点

 

 きっちり仕上げようとすると、大変な手間がかかりますレンチ

 大半のパーツが縦割りモナカで、パーツの合いが悪い箇所もチラホラ。

 例えば、この脚部↑。

 派手に隙間が生じる上、これにまたがって細かいモールドがたくさん。合わせ目をパテで消してモールドを彫り直す必要があります。

 おそるべしプロトカルチャー真顔

 

 頭部は、後ハメ加工がオススメ。

 顔が縦割り2分割でクリアパーツを挟み込む構造です。

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 クリアパーツが大きいので、後から入れるには↑の写真のように頭部上面を大きくデザインナイフで切り払う必要があります。

 クリアパーツの裏面にはミラーフィニッシュを貼りました。

 

 なお、VF1Aのヘッドについては、クリアパーツにミラーフィニッシュを貼るのはもったいないかも。

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 内部メカがゴチャゴチャあるので、銀で部分塗装してやると良い感じになりますキラキラ

 

 ところで、このキット、大量のデカールが付属しています。

 どこを塗装し、どこをデカールで済ますか迷う人もいるのでは魂

 代表格が脚部の黒いライン。

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 少なくとも右脚の内側(デカール番号31)は塗装一択。

 というのは、デカールが思い切りズレているからです。

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 写真右側のいわゆるマルイチのモールドの位置がまるで合っていませんもやもや

 曲面にデカールを追従させるのもやや難しいですし、塗装した方がいいでしょう。

 マスキングの便宜のために書いておくと、青い丸は直径1cm、マルイチは大体4.8mmくらいです鉛筆

 

 あと、腹部のデカール番号12も、幅がまるで合っていなかったので、塗装した方がいいと思います。

 

 あと全身のマルイチモールド。

 私は全て塗装しましたが、モールド自体が少しヨレている箇所もあったので、全部デカールにしてもよかったかなと思います。

 時短になりますしね。

 

上差し 総評

 

 きっちり仕上げようとすると大変ですが、ディテールがギュウギュウに詰まったバルキリーは見飽きない味があり、トライする価値はありますチュー

 ガンプラにはない魅力もあり、ハセガワさんには今後も頑張ってほしいですね音符