今年は珍しくゴールデンウィークにきちんと休暇を取れそうだと思いきや、コロナ自粛でどこにも行けない。
おとなしく自宅で、先日入手した(↓)METAL BUILD(メタルビルド) フリーダムガンダムconcept2をのんびり開封して飾ったりしています。
フリーダムは、2002年から2003年にかけて放映されたアニメ『機動戦士ガンダムSEED』の後半で、主人公が乗るモビルスーツです。
もう20年近く前になるんですね。
デザインをしたのは、初代ガンダムと同じ大河原邦男氏。
正直に言うと、大河原氏のことを「ガンダムがたまたまヒットしたから有名になった人」くらいにしか思っていませんでした(コラコラ)。
しかし、フリーダムのデザインを見て、この人は本当にすごいと思いました。
シンプルな仕組みでシルエットが大幅に変わる骨太のデザインは、劇中の演出としても、オモチャのギミックとしても秀逸です。
本商品でも、フリーダムのこの特徴が存分に表現されています。
シンプルな立ち姿。
見てのとおり、足のサンダル部分が小さく、翼が重いので、自立させると倒れないかハラハラします(高額商品ですし)。
素直に付属の専用スタンドに接続した方が良さそう。
左右の翼は、それぞれ5枚の羽根が重なり合っており、これらの羽根をスライドさせることで、クジャクのように翼を展開することができます。
飛来したフリーダムが翼をバッと拡げるヒロイックな演出を劇中で何度観たでしょう。
各羽根が独立して可動し、放射状にきれいに展開できます。
本商品は、「METAL BUILD」の名のとおり、関節などが金属製のため、手に持つとズッシリと重く、ひんやりとした質感を楽しめます。
バンダイの「超合金魂」のシリーズは、ほとんどプラスチックだったりしますが、これは本当に重い。
専用スタンドへの接続は、又下と背中のいずれか(写真は背中)。
背中の方がスタンドが見えにくくて見栄えがいいのですが、プラスチック製の細いピンで水平方向に本体を支えることになるので、折れないかちょっと心配です。
本体が重たいので、このピンは金属にしてほしかったかな。
翼に隠されているビーム砲2門と、腰に折りたたまれているレールガン2門を展開することで、更にシルエットが変化。
フリーダムの代名詞とも言える一斉射撃、「ハイマットフルバーストモード」。
「ハイマット」って何語?
「High.M.A.T.=High Maneuver Aerial Tactical」という造語とのこと(ガンダムWikiより)。
ハイマットモードは、「高機動空中戦術形態」とかそんな感じですかね?言いたいことは。
本商品のオリジナルギミックとして、ビーム砲の装甲を展開可。
バラエーナプラズマ収束ビーム砲の展開状態。
ボリュームを出して飾りたい人にはうれしいギミックです。
バラエーナの語源は、ラテン語の"balaena"=鯨?
腰部のレールガンの基部も展開できます。
舌をかみそうなネーミングのクスィフィアスレール砲の基部展開状態。
語源は、ラテン語の"xiphias"=メカジキ?
余談ですが、日本のアニメ界に蔓延しているよく分からないカタカナ言葉を羅列するセンスはどこから来たんでしょうね。
そういや「変異株」って英語でヴェアリアント"variant"だ。
「バリアント!撃てぇぇぇっー!!」
アークエンジェルにはウイルス兵器が積まれていたのか(笑)?
翼は、それぞれ羽根を左右に開閉することができます。
各羽根の縦方向のスライドと横方向の開閉の組合せで、いろいろな飾り方ができます。
これに武装を任意に組み合わせることで、飾り方のバリエーションは更に増加。
いじっていて飽きません。
私はこれくらいが好きですね。
不意打ちで腰からズドンッ!みたいな。
キリッとした顔。
斜め上から見るとコワ面に、正面や下から見ると中立的な表情に見えるので、飾り方を工夫することで表情をつけられます。
ツノは金属ではないので、折れないように気をつけましょう(特に頭上にビーム砲を展開するとき)。
手に持つ武装は、ビームライフルとビームサーベル、シールド。
劇中では、高速ですり抜けざまに敵をバラバラにする「フリーダム斬鉄剣」が印象的でしたね。
サーベルはただのクリアプラスチックではなく、うっすらと塗装が施されています。
本体色は、淡いブルーグレー。
真っ白なMGのZZガンダム(Ver.ka)と比較。
背景や照明によって、原作に近い白っぽい感じにも、ザフトの兵器っぽいグレーっぽい感じにも見える不思議な色合いです。
まさにフェーズシフト装甲。
「フリーダムって言えば白じゃね?」という人もいるかもしれませんね。本商品で一番意見が分かれるところでしょう。
個人的には、全体的にトーンを落とした「大人の特別なフリーダム」という感じがして気に入っています。
お菓子のキャッチフレーズみたいですけれども(笑)。
スケールはMGのガンプラより5%くらい大回りでしょうか。
かなりのボリューム感です。
大きさに恥じない細かいディテールが各部に施されており、見飽きません。
膝がよく上がるので、躍動的なポーズもビシッと決まります。
関節の保持力は全体的に非常に高いのですが、左肩がシールドの重さに負けてか、たまにヘタリます。
これは個体差がありそう。
なお、金属製の関節が緩んだ場合でも、ホームセンターで売られているネジの緩み止め用のねじロック剤を使うと保持力を回復させられるそうです。
高額商品なので、先々まで大事にできるのはうれしいですね。
総評。
ネット上で本商品が絶賛されているのを見て、「レア物をゲットして、はしゃいでるだけでは?」と思っていました。
しかし、現物を触ってみると、これは本当にすごいです。
全体のプロポーションや関節に変なクセがなく、翼や武器の展開角度やポーズの採らせ方など、遊ぶ側が工夫するほど素直に応えてくれる感じがします。
金属の質感、重みと相まって、普通のオモチャとは一線を画しているように感じるのは私だけではないでしょう。
ガンプラとは違うのだよ、ガンプラとは。
ゴールデンウィーク序盤からテンション上がりまくりなのでした。