Gキャノン製作・レビュー | 英国とミニチュアと私

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 30年ほど前に買ったまま実家に放置していたGキャノンのプラモ(800円)を発見し、大人の本気で作ってみました。

 

 Gキャノンとは、1991年に劇場公開された「機動戦士ガンダムF91」に出てくる脇役モビルスーツです。

 特に思い入れがあるわけでもなく、当時なぜ買ったのか全く思い出せません。

 不人気なのか、Gキャノンは、この旧キットしかプラモ化されていません。

 Gキャノンが欲しければ自分でこれを作るしかないぞっ!などと、無理にテンションを上げて臨みます。

 

 どこかハリウッド映画に出てくるロボットのような趣のあるパッケージアートです。

 

 

 よく見ると、箱の左上に小さな穴が開いています。

 これは当時、ガンプラの箱の版権の証紙部分を切り取ってバンダイに送ると、抽選でF91のポスターやら限定プラモやらが当たるキャンペーンがあったのです。

 案内チラシが入っていました。

 

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 おかげで当時、家中のガンプラの箱に穴を開けることになりました(笑)。

 30年以上ガンプラを作っている人は、記憶があるのでは。

 私は、結局、何も当たりませんでしたけどね(-_-メ)。

 

 

 さて、どんな色に塗装するか。

 見てのとおり、パッケージだとグレーっぽいんですが、設定画や説明書の作例は黄緑で、プラスチックの成形色も黄緑です。

 どうなってんのよ?

 (公式サイトにおけるGキャノンの紹介ページはこちら↓)

 

 

 正直、劇中の活躍などまるで覚えていないですし、パッケージのハリウッド映画風(?)がイカしてると思ったので、パッケージを参考に作りました。

 スケールは、1/100ですが、F91系の機体は小型機なので、1/144のガンプラみたいなサイズです。

 

 

 合わせ目消しと全塗装で改造はしていません。

 30年前のキットなので、稼働範囲や保持力に多少の難はありますが、プロポーションはいいんじゃないでしょうか。

 頭のツノがキャノン砲に干渉して、首が左右に回りませんけど(笑)。

 

 本体色は、クレオスの水性カラーのガルグレー+ペールグリーン(3:1)。

 付属のデカールが大味だったので、市販のガンダムデカールを肩にワンポイント貼るだけにしました。

 


 気合いを入れたのは、胸部の赤いライン。

 キットのモールドをパテで埋めて、タガネで彫り直し、赤いラインの周囲を細い黒のラインでビシッと縁取りました。

 素直にキットの付属シールを使った方が圧倒的に時間を節約できます(苦笑)。

 

 ところで、このキット、キャノン砲を取り外して、肩にフタをすることができます。

 ジム系量産機の亜種のようで、これはこれでカッコいいです。

 

 

 説明書の解説によれば、格闘性能も高いことから、初めからキャノン砲を付けない場合もあったのだとか。

 しかし、このプラモには、手に持たせる武器類は一切付属していません。指まで動くんですけど。

 まさか格闘って…殴るんですかね。

 

 昔のキットなので、ほとんどのパーツについて合わせ目消しやヒケの処理を要します。

 とはいえ、単純な構造のため、作業はさほど難しくありません。

 

 難所は、頭部くらいでしょうか。

 前後のパーツ分割で、合わせ目消しをした際に耳部分のモールドが消えるので、彫り直す必要があります。

 

 途中で色々失敗しましたが、Gキャノンのプラモにこれ以上のプライベートの時間を割けないので(笑)、妥協して終えました。

 シュペルターを作ったとき(↓)の本気度が95%だとすると、今回は、85%くらいでしょうか。

 

 

 総じて良いキットだと思います。

 最近のガンプラは、どれもこれも小顔でモデル体型な傾向にありますが、かえって没個性的でインパクトに欠けるような気がします。

 このキットくらいのプロポーションの方が、頭部の造形も含めた機体の個性がドンっと前に出て、力強い気がします。

 

 ヘビーガンの旧キットも一緒に並べたくなりました。

 再販されるのは何年後やら…。