【2022リリーズ五大ニュース、からの年末のご挨拶】 | 監督のささやき戦術

 年のせいかどんどん早くなってゆくように感じる時の流れ。今年もまたあっという間に暮れようとしている中、毎年恒例の無理矢理ひねり出した今年の当スタジアム五大ニュースで去りゆく1年を振り返るとともに、この場をお借りして改めて年末のご挨拶をさせて頂く。 

 

 

◆2022 リリーズ五大ニュース◆

 

第5位 FA交渉選手から直接断られる!

 FA宣言したスワローズつば九郎を獲得すべく動いた2021年オフ

 多くの企業や団体が名乗りを上げて一大争奪戦となったつば九郎FA騒動は、古巣残留で決着。   

 獲得失敗は残念だったが、なんと律義にもご本人(鳥)から直筆でお断りのご連絡をいただいた当スタジアム

 FA獲得の手順が全く分からなかったので、SNSなどでの獲得意志表明の他、条件提示を書面で球団事務所宛てに郵送してみたのが功を奏した格好に。

 これはもう「(失敗はしたものの)FA戦士と直接交渉した」と言っていいのではなかろうか。いや違うと言われても勝手にそう思うことにする。そんななかなか得難い貴重で珍しい経験は、間違いなく当スタジアム史に刻まれる一大事件だった。

 いつかは「獲得成功!」でその年のニュース1位を飾れるよう、次回FAまで引き続き調査を続けたいと思う。

 

 

第4位 桃色装束、10代目到達!

 2013年開場で、2022年がちょうど10年目のシーズンだった当スタジアム

 創業当時に「毎年続けてゆきたいなぁ」と漠然と考えたことは数あって、できたこととできなかったことがそれぞれにあるが、個人的に一番うれしかった達成が、「毎年ユニフォームをモデルチェンジし続ける」という不経済極まりない目標

 野球ユニフォーム全般を愛してやまないがゆえに、やっぱり毎年新しいものを着たいと誰に頼まれたわけでもないのに勝手にお色直しを続けてきた当スタジアムのユニフォーム、通称『桃色装束』は、10年目の2022シーズンに節目の10代目に到達

 もちろん来年は11代目モデルを画策中。これからも20代30代とバカみたいに代替わりを続けてゆきたい。

 

 

第3位 日本シリーズ、9年ぶりの7戦決着!

 「別にお前んとこのじゃなくて球界ニュースじゃないの……?」と思われるかもしれないが、当スタジアムにとっては大きなトピックだったのだ。もちろん良い意味で。

 野球居酒屋として、試合数が笑っちゃうくらいそのまま売上に直結するポストシーズン、特に日本シリーズ

 毎年「よい勝負を1試合でも多く」と願い続けているものの、当スタジアム開場初年度だった2013年を最後に開催されることがなかった日本シリーズ第7戦。出場チーム同士がそれぞれ全力を尽くしての勝負の結果ということは重々理解はしているが、特に2019年、2020年の落胆は大きかった

 それが昨季は6試合、今季にいたっては9年ぶりに第7戦までもつれてくれたこと(もっと言えば第8戦の夢までも見せてくれたこと)、そしてそれがいずれも野球の魅力がギュッと詰まった好勝負であってくれたことは、ここ3年の新型コロナ禍によって甚大な経済的ダメージを喰らってパサパサに干上がった当スタジアムに再び生命力をもたらす慈雨のような出来事であった

 来季も「これぞ日本一を賭けた頂上決戦!」と言える好勝負が繰り広げられること、そしてそれを多くの野球ファンの皆様に当スタジアムでお楽しみいただけることを、願ってやまない。

 

 

第2位 開幕から日本一まで完走!

 

 オープン戦無観客から影響が出始め、その後開幕6月延期、シーズン短縮と球界がかつてない大混乱に見舞われた新型コロナ禍初年の2020年。

 プロ野球は様々な制限の中でスケジュール通りに開催できたものの、度重なる「緊急事態宣言」発出、それに伴う休業要請、時短要請などにより、「野球はやってるけど店は臨時休場」という期間が長くなってしまった2021年。

 新型コロナ禍も3年目となった2022年は、年始に「蔓延防止等重点措置」適用などがあったものの、プロ野球の開幕までには解除され、以降年末まで行政から強力な制限や要請が出なかったことにより、実に2019年以来3年ぶりに、開幕から交流戦、オールスター、そしてクライマックスシリーズに日本シリーズと、プロ野球全日程を営業しながら完走できた今年

 想像もしない形で突然失われた、かつての当たり前の日常。時間はかかったものの、そしてまだ完全とは言い難いものの、それを3年ぶりに取り戻せたことは、コロナ禍の長いトンネルの出口の光がようやく見えてきたように思える、大きな慶事であった。

 来年こそは望まぬ臨時休場がゼロとなる当たり前の平和の到来を期待している。

 

 

第1位 つぶれずに1年を乗り切る!

 

 ある程度お付き合いが長くなってきた方ならご存知かもしれないが、その年に何があろうとも、当スタジアム的五大ニュースの1位は毎年不変でこれ

 

 「は?、そんなことしょうもないことが筆頭ニュースなの?」と訝しむなかれ。知名度も資本力も後ろ盾もコネも人脈もなにもない、ないないづくしの吹けば飛ぶような無名弱小零細の当スタジアムにとって、「今年もつぶれなかった」以上の大ニュースなどない

 間もなく丸4年になろうかという新型コロナ禍にライフゲージを削られ続けてきたところに、追い打ちをかけるかのごとくやってきた諸物価高騰などの大逆風など、今年も正直明るい話題に乏しい1年であった。

 そんな状況の中、皆様からのご愛顧ご声援のおかげで何とか生き延びて迎えることができた、開場以来10回目となる年越しのありがたみはまたひとしおである。

 コロナ禍以前から「今年は楽勝で1年過ごせたぜ!」なんて年は一度もないのだが、コロナ禍以降は重みが数段増した年末五大ニュース第1位のこの項目。来年以降もずっと不変でありつづけますように……。

 

 

 「緊急事態宣言」による臨時休場連発で、年間134日しか営業できなかった2021年。それが今年は252営業日まで回復したが、それでもコロナ禍以前はだいたい年間300営業日だったので、まだあともう一息といったところだ。

 それに対し、売上の回復は残念ながら遅々として進まなかった1年であった。

 コロナ禍3年目で、世の中と新型コロナの折り合いがだいぶついていたものの、やはり感染拡大局面に入るとてきめんに落ちる客足。野球が盛り上がる真夏の時期の第7波、そして忘年会シーズンともろ被りになった第8波の客足への影響は甚大で、ポストシーズンの盛り上がりなどがあってもなお、今年も大幅な赤字となってしまった。

 

 開場以来つねに背水の陣の敷き続けているような、ギリギリの綱渡りで生きてきた当スタジアムだが、長引く新型コロナ禍のダメージの蓄積に、もはやかかとが水に浸るくらいの厳しい局面に差し掛かってきてしまっているのが偽らざる現状である。

 もちろん、他力本願的にただ世の中の景気がよくなることを願いながら、指をくわえてぼんやりしているつもりは毛頭ない。

 来年もまた性懲りもなく新しいことを画策し、生き延びるために無様でも懸命にジタバタあがいてゆくつもりだ。その中で皆様にもご参加ご協力いただきたいことも多々出てくるかとは思うので、飽きずに懲りずにお付き合いいただければ、とてもありがたく嬉しく思う。

 

 

 年の瀬に景気の悪い話を長々としてしまったが、実際に景気がバリバリ悪いのでご容赦を……。

 それはさておき、皆様からの多大なるご愛顧ご声援の賜物にて、10年目の今年も廃業の憂き目を見ることなく年越しを迎えられたことに、この場をお借りして心よりの感謝を申し上げます。本当に本当にありがとうございました。 

 そのご恩に報いることができるとすれば、それは言葉でも態度でもなく、雨が降ろうが槍が降ろうがコロナが流行っていようが、いつ行っても楽しい野球ファンのたまり場を全力で死守し続けることより他はない

 それを肝に深く深く銘じ、3月にはいよいよ開場10周年を迎える2023年も、当スタジアムなりの野球道に邁進してゆく所存である。

 

 ひたすら防戦一方となってしまっている新型コロナ禍のこの3年だが、来季は一大攻勢に転じて勝利の大旗をに派手に振り回してやる予定の来年の当スタジアムの開幕戦は1月6日(金)

 6年ぶりの『WBC』イヤー、そして当スタジアム開場10周年イヤーの2023年も変わらぬご愛顧のほどを、そして引き続き皆様の当スタジアムへのご来場を心よりお待ちしております。

 よいお年を!