オールスターブレイクでプロ野球はお休みだった日曜日。
かねてからの予告通り、西神田の「編集室屋上」で開講されていた「野球文化大学」の「夏期東京集中講座」にて、演壇に立ってきた話をさせて頂く。
大学で講義、というと何やら立派な講堂に数百人の聴講生を集めて行うようなイメージがあるが、もちろんそんな大げさなモノではない。
イベントスペースの「編集室屋上」は、10数人も入ればいっぱいになる小さな会場。だが、だから気が楽、などということは決してない。なぜならば、誰も来ず虚空に向かって一人で喋る、というような事態が容易に想像できるからである。
開始前、その不安に慄きながら待機している桃色講師の図。
開場12時45分、開演13時だったのだが、開演時刻が近づいても誰も来ず、いよいよこれは90分1本勝負の独り言かと覚悟し始めたところで、ありがたいことに聴講者が現れる。しかも複数。
ゼロで当然とは思いつつも、本当にゼロだったらわりとへこんでいたので、これは嬉しかった。
場末の居酒屋のオヤジの話など、はなから大した期待はされていないだろうが、出来うる限りの準備をと、そして一応それっぽい雰囲気だけは出そうと、テキスト的なモノを用意。
中身の大半は「メモ欄」だが…。
こうして、幸いなことに聞き手を前にして、90分にわたって「みんなで野球居酒屋をやろう!」という突拍子もない話をまくしたてることができた「野球文化大学」での講演。
やってみての感想と言うか手応えと言うかは、普段の適当な与太話ならいくらでもできるが、人に何かを系統立てて説明するという難しさを死ぬほど痛感させられる、残念な出来であった。
ただでさえ珍妙なテーマな上に、下手な話者ということもあってかなり聞き苦しかったであろう話をご清聴頂いた皆様、誠にありがとうございました。
もうないとは思うが、何かの間違いで次の機会があったならば、もうちょっとちゃんと話ができるようにしたいと思う。
いずれにしてもとんでもなく貴重な経験ができた今回。こんなアンチアカデミックな場末の野球居酒屋のオヤジにお声がけ頂いた、「野球文化大学」の堀治喜学長代理(上掲写真の桃色野郎の右隣りの方)、ありがとうございました!
当スタジアムを始めて5年と少々。その中で思いもよらぬ出会いや機会が生まれ、得難い経験ができているのも、当方が主張する「野球居酒屋の魅力」なのではないかと勝手に思っている。
鼻で笑われるのは承知の上で、しつこく「みんなも野球居酒屋やろう!」と主張し続けてゆきたい当スタジアムへの皆様のご来場を、引き続き心よりお待ちしております。