【桃色的WBC2017戦記】 | 監督のささやき戦術

 3月6日にソウルで開幕を迎えた第4回ワールドベースボールクラシックは、ロサンゼルス・ドジャースタジアムでアメリカ代表が初優勝を果たした昨日、18日間にわたる激闘に幕を下ろした。

 

 ご存知の通り、我らが侍ジャパンは準決勝の紙一重の惜敗で涙を飲んだが、世界中のどこも成し遂げていない「4大会連続ベスト4進出」で、野球大国日本を改めて世界に知らしめた事は、日本人として非常に誇らしい気分である。改めて賞賛と労いの拍手を送りたい。

 

 

 前回の第3回「WBC」の真っ只中の2013年3月11日、細かく言えば東京ドームでの第2ラウンドキューバVSオランダ戦の日に、人知れずひっそりと開場した当スタジアム

 そんなタイミングだったため、開場翌日の日本VSオランダ戦(阿部選手の2HRなどで日本快勝)の中継しかできなかった当スタジアムにとって、今大会が開場後実質初の「WBC」なのであった。

 

 4年前、準決勝で敗れた侍ジャパンが4年後の世界一奪還をAT&Tパークで誓っていたその頃、 生後間もない当スタジアムが4年後に向けて密かに心に誓ったのは、「次回大会開催時には、連日満席になる店にしたい!!」という知名度も実績も皆無の零細野球居酒屋としてはかなり大それた野望と、「次回大会を迎えるまでは潰れない…」という至極現実的かつ弱気な目標であった。

 

 

 で、4年後の今年。後者の現実的目標はおかげ様でどうにかクリアして迎える事が出来た第4回「WBC」。

 

 前者の大それた野望の方はと言うと…

 ありがたい事に、東京ドームでの1次ラウンド、2次ラウンドの侍ジャパン6試合は全てご予約で満席御礼。正直言って半分も埋まれば御の字と考えていたド平日日中の侍ジャパンの準決勝も満席御礼。さらに言えば同じく平日日中の決勝戦も侍ジャパンの敗退が決まるまではご予約で満席御礼(侍ジャパン不出場でも約半数のお客様はご来場)、というこれ以上ない大盛況に恵まれたのだった。

 

 4年前、ここに出来た事も存在する事も誰も知らない、という無に等しいレベルからスタートし、前回大会は静まり返っていた当スタジアムが、4年の時を経て多くのお客様で連夜埋め尽くされたのには、ただただ感激の一言であった。

 この場をお借りして、期間中にご来場頂き、狭い場内でご相席やお席の詰めあってのご利用にも快くご協力頂いたお客様方に心よりの御礼を申し上げる。

 と同時に、お問い合わせを頂いたにもかかわらず、満席でお席をご用意できなかった多くのお客様方にお詫び申し上げたい。

 

 

 ありがたいと言えば、世間一般の注目度の高まりもあってか、「WBC2017」の期間中は割ととんでもない数のメディアが当スタジアムに押し寄せたのだった。

 テレビ、新聞、インターネットメディアなど、のべ15もの媒体で「WBC」の当スタジアムの盛り上がりの様子をご紹介頂くという僥倖に恵まれたのだった。

 開場4年が経過したとはいえ、まだまだ無名弱小の当スタジアム。せっせと売名に励む中で、やはりメディアの力は偉大であり、本当にありがたい事である。今後も「野球ネタ拾いならあそこ」とご指名頂けるよう、野球居酒屋として磨きをかけ続けたいと思う。

 

 

 当スタジアムとしても、もちろん一野球ファンとしても、エキサイティングで楽しい日々であった2017年の第4回「WBC」

 次回、2021年の第5回大会は、野球居酒屋として今よりもレベルアップした状態で多くのお客様をお迎えし(もちろんそれまで廃業の憂き目を見る事なく生き残る事が大前提)、今度こそ侍ジャパン世界一奪還を当スタジアムで見届けたいと、決意を新たにした次第である。

 

 

 「WBC」は終わったが、「春の選抜」は真っ只中、プロ野球は1週間後に開幕と、野球の季節はむしろこれから本格化してゆく3月下旬。

 引き続き皆様の当スタジアムへのご来場を心よりお待ちしております。